“室々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へやべや54.5%
へやへや36.4%
へや/\9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ポートサイドの町々は電燈の火華ひばなに装飾されて、龍宮城のように美しくなった。だから、勿論、水夫合宿所の室々へやべやの窓からも燈火の光が、さも愉快そうに射し出ていた。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
四時半にはモウ共立病院の室々へやへや洋燈ランプの光が華やぎ出して、上屐うはぐつの辷る程拭込んだ廊下には食事の報知しらせの拍子木が軽い反響を起して響き渡つた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
氣の輕いおりかは直ぐに室々へや/\をきいて廻つた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)