“へやべや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
室々75.0%
部屋部屋25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書斎の机でも寝室でも意外に質素なもので驚きました。二階の室々へやべやにはいろいろな遺物など並べてありますが、私にはゲーテの実験に使った物理器械や標本などがおもしろうございました。
先生への通信 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
水へ向いた室々へやべやの窓や障子に、燈火ともしびの光が橙色だいだいいろにさして、それが水面に映ってもいた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私は太郎と二人ふたり部屋部屋へやべやを見て回るような時を見つけようとした。それが容易に見当たらなかった。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この日は中宮が僧に行なわせられる読経どきょうの初めの日であったから、夜を明かした人たちは、ある部屋部屋へやべやで休息を取ってから、正装に着かえてそちらへ出るのも多かった。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)