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こ
ふりがな文庫
“
來
(
こ
)” の例文
新字:
来
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
られる
都合
(
つがふ
)
ならば
又
(
また
)
今
(
いま
)
までのやうにお
世話
(
せわ
)
に
成
(
な
)
りに
來
(
き
)
まする、
成
(
な
)
るべくは
鳥渡
(
ちよつと
)
たち
歸
(
かへ
)
りに
直
(
す
)
ぐも
出京
(
しゆつけう
)
したきものと
輕
(
かる
)
くいへば
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
で、
貴方
(
あなた
)
は
好
(
よ
)
い
時代
(
じだい
)
が
來
(
こ
)
やうと
濟
(
すま
)
してもゐられるでせうが、いや、
私
(
わたくし
)
の
言
(
い
)
ふことは
卑
(
いやし
)
いかも
知
(
し
)
れません、
笑止
(
をか
)
しければお
笑
(
わら
)
ひ
下
(
くだ
)
さい。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
然
(
しか
)
し
今更
(
いまさら
)
、
何
(
なん
)
とか
斯
(
か
)
とか
長文句
(
ながもんく
)
の
手紙
(
てがみ
)
も
書
(
か
)
けないものだから、『
承諾
(
しようだく
)
、
直
(
す
)
ぐ
來
(
こ
)
い』と
書
(
か
)
いた
電報
(
でんぱう
)
の
樣
(
やう
)
な
葉書
(
はがき
)
を
出
(
だ
)
したんだ、さうだ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
暴風雨
(
ばうふうう
)
の
年
(
とし
)
から、ばつたり
來
(
こ
)
なく
成
(
な
)
つた。それが、
今年
(
ことし
)
、しかもあの
大地震
(
おほぢしん
)
の
前
(
まへ
)
の
日
(
ひ
)
の
暮方
(
くれがた
)
に、
空
(
そら
)
を
波
(
なみ
)
のやうに
群
(
む
)
れて
渡
(
わた
)
りついた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「どうしたね
勘次
(
かんじ
)
、
恁
(
か
)
うして
連
(
つ
)
れて
來
(
こ
)
られてもいゝ
心持
(
こゝろもち
)
はすまいね」といつた。
藁草履
(
わらざうり
)
を
穿
(
は
)
いた
勘次
(
かんじ
)
の
爪先
(
つまさき
)
に
涙
(
なみだ
)
がぽつりと
落
(
お
)
ちた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
閭
(
りよ
)
は
小女
(
こをんな
)
を
呼
(
よ
)
んで、
汲立
(
くみたて
)
の
水
(
みづ
)
を
鉢
(
はち
)
に
入
(
い
)
れて
來
(
こ
)
いと
命
(
めい
)
じた。
水
(
みづ
)
が
來
(
き
)
た。
僧
(
そう
)
はそれを
受
(
う
)
け
取
(
と
)
つて、
胸
(
むね
)
に
捧
(
さゝ
)
げて、ぢつと
閭
(
りよ
)
を
見詰
(
みつ
)
めた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
泡雪
(
あわゆき
)
のように大地を蹴散らかして勢いよく叫びの聲をお擧げになつて待ち問われるのには、「どういうわけで
上
(
のぼ
)
つて
來
(
こ
)
られたか」
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
風
(
かぜ
)
でも
吹
(
ふ
)
いて
栗
(
くり
)
の
枝
(
えだ
)
の
搖
(
ゆ
)
れるやうな
朝
(
あさ
)
に
父
(
とう
)
さんがお
家
(
うち
)
から
馳出
(
かけだ
)
して
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ますと『
誰
(
たれ
)
も
來
(
こ
)
ないうちに
早
(
はや
)
くお
拾
(
ひろ
)
ひ。』と
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
が
言
(
い
)
つて
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
われ/\は
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
には
然
(
し
)
か
教
(
をし
)
へられた。
最初
(
さいしよ
)
の
地震
(
ぢしん
)
を
感
(
かん
)
じたなら、
搖
(
ゆ
)
り
戻
(
もど
)
しの
來
(
こ
)
ない
中
(
うち
)
に
戸外
(
こがい
)
へ
飛出
(
とびだ
)
せなどと
戒
(
いまし
)
められたものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
マーキュ
唯
(
うん
)
、
唯
(
うん
)
、
引掻
(
ひっか
)
かれた/\。はて、これで十
分
(
ぶん
)
ぢゃ。
侍童
(
こやっこ
)
めは
何處
(
どこ
)
にをる?
小奴
(
やっこ
)
、はよ
往
(
い
)
って
下科醫者
(
げくわいしゃ
)
を
呼
(
よ
)
んで
來
(
こ
)
い。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ヴィルジリオはおのが取られしをしりて我にむかひ、こゝに
來
(
こ
)
よ、我汝をいだかんといひ、さて己と我とを一の
束
(
たば
)
とせり 一三三—一三五
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
そして其の小流が倒木に遮られたり、餘りに狹く曲り過ぎてゐたりする時には山脚に靜かに上つて、
來
(
こ
)
し方行末を眺めて見る。
黒岩山を探る
(旧字旧仮名)
/
沼井鉄太郎
(著)
「ぢやア、これから行つて
來
(
こ
)
よう——實は、ゆうべ、鐵道に出てゐる舊友に會つたら、牧草地に適する賣り物があるといふ件もあるから。」
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
歸
(
かへ
)
りも
遲
(
おそ
)
いが、
歸
(
かへ
)
つてから
出掛
(
でかけ
)
る
抔
(
など
)
といふ
億劫
(
おくくふ
)
な
事
(
こと
)
は
滅多
(
めつた
)
になかつた。
客
(
きやく
)
は
殆
(
ほと
)
んど
來
(
こ
)
ない。
用
(
よう
)
のない
時
(
とき
)
は
清
(
きよ
)
を十
時前
(
じまへ
)
に
寐
(
ね
)
かす
事
(
こと
)
さへあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
立んとて此大雪に出で行きたれ
共
(
ども
)
何
(
なん
)
の
甲斐
(
かひ
)
やあらん
骨折損
(
ほねをりぞん
)
の
草臥
(
くたびれ
)
所得
(
まうけ
)
今に
空手
(
からて
)
で歸り
來
(
こ
)
んアラ
笑止
(
せうし
)
の事やと
獨
(
ひと
)
り
言
(
ごと
)
留守
(
るす
)
してこそは居たりけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其翌五日
(
そのよくいつか
)
、
奮然
(
ふんぜん
)
として
余
(
よ
)
は
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
で
行
(
ゆ
)
つた。
寒
(
さむい
)
い
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
き、
空
(
そら
)
の
曇
(
くも
)
つた、
厭
(
いや
)
な
日
(
ひ
)
であつたが、
一人
(
ひとり
)
で一
生懸命
(
しやうけんめい
)
に
掘
(
ほ
)
つたけれど、
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
その
證據
(
しようこ
)
は、これから
以後
(
いご
)
、ずっと
遙
(
はる
)
かな
後
(
のち
)
まで、ほんとうに
景色
(
けしき
)
を
詠
(
よ
)
んだ
歌
(
うた
)
といふものが、
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
ないのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「當代の御主人なのだ。」嬉しい言葉! その次に何が
來
(
こ
)
ようとも——どんなことが出て來ようとも——
割合
(
わりあひ
)
に落着いて聞いてをられさうであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
直
(
す
)
ぐ
其後
(
そのあと
)
から
愛
(
あい
)
ちやんも
下
(
お
)
りて
行
(
ゆ
)
きました。
今度
(
こんど
)
は
何
(
ど
)
うして
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
やうかと
云
(
い
)
ふやうなことは
些
(
ちつ
)
とも
考
(
かんが
)
へずに。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
竹
(
たけ
)
の
中
(
なか
)
から
拾
(
ひろ
)
つてこの
年月
(
としつき
)
、
大事
(
だいじ
)
に
育
(
そだ
)
てたわが
子
(
こ
)
を、
誰
(
だれ
)
が
迎
(
むか
)
へに
來
(
こ
)
ようとも
渡
(
わた
)
すものではない。もし
取
(
と
)
つて
行
(
い
)
かれようものなら、わしこそ
死
(
し
)
んでしまひませう
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
墨
(
すみ
)
黒々
(
くろ/″\
)
と
書
(
か
)
かれた『
多田院御用
(
ただのゐんごよう
)
』の
木札
(
きふだ
)
を
立
(
た
)
てて
來
(
こ
)
られると、
船頭
(
せんどう
)
はまた
舟
(
ふね
)
を
返
(
かへ
)
さないわけに
行
(
ゆ
)
かなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
さて
日本
(
につぽん
)
に、
青銅
(
せいどう
)
が
傳
(
つた
)
はつて、どういふものがまづ
造
(
つく
)
られたかと
申
(
まを
)
しますに、
初
(
はじ
)
めはむろん
支那
(
しな
)
あたりで
造
(
つく
)
られた
品物
(
しなもの
)
がそのまゝ
持
(
も
)
つて
來
(
こ
)
られたものと
見
(
み
)
え
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
『そら
來
(
こ
)
い!。』とばかり、ヒタと
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
所謂
(
いはゆる
)
出刄庖丁
(
でばほうちやう
)
の
入
(
はい
)
つて
居
(
を
)
る
脛
(
すね
)
に
己
(
おの
)
が
鐵
(
てつ
)
の
脛
(
すね
)
を
合
(
あは
)
せて、
双方
(
さうほう
)
眞赤
(
まつか
)
になつてエンヤ/\と
押合
(
おしあ
)
つたが
勝負
(
しようぶ
)
が
付
(
つ
)
かない
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
幾回
(
いくくわい
)
ものカンフル
注射
(
ちうしや
)
が
施
(
ほどこ
)
されて、
皆
(
みな
)
は
彼女
(
かのぢよ
)
の
身内
(
みうち
)
の
者
(
もの
)
が、
一人
(
ひとり
)
でも
來
(
き
)
てくれる
事
(
こと
)
を
待
(
ま
)
ち
望
(
のぞ
)
んでゐたが、
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つたにも
拘
(
かゝは
)
らず、
誰一人
(
たれひとり
)
、たうとう
來
(
こ
)
なかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
が、
苦
(
くる
)
しみは
少
(
すこ
)
しもない。
唯
(
ただ
)
胸
(
むね
)
が
冷
(
つめ
)
たくなると、一
層
(
そう
)
あたりがしんとしてしまつた。ああ、
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ
靜
(
しづ
)
かさだらう。この
山陰
(
やまかげ
)
の
藪
(
やぶ
)
の
空
(
そら
)
には、
小鳥
(
ことり
)
一
羽
(
は
)
囀
(
さえづ
)
りに
來
(
こ
)
ない。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おまへの緑の髮の毛の波は、貝の
音
(
ね
)
が斧の
刻
(
とき
)
を
告
(
しら
)
せると、
眞紅
(
しんく
)
に
染
(
そ
)
まる。すぎ
來
(
こ
)
しかたを憶ひだして。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
やがて
來
(
こ
)
む
壽永
(
じゆえい
)
の秋の哀れ、
治承
(
ぢしよう
)
の春の樂みに知る由もなく、
六歳
(
むとせ
)
の後に昔の夢を
辿
(
たど
)
りて、
直衣
(
なほし
)
の袖を絞りし人々には、
今宵
(
こよひ
)
の歡曾も中々に忘られぬ
思寢
(
おもひね
)
の涙なるべし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
好
(
す
)
きこそ
物
(
もの
)
の
上手
(
じやうず
)
とやらで、
自分
(
じぶん
)
も
他
(
た
)
の
學課
(
がくゝわ
)
の
中
(
うち
)
畫
(
ゑ
)
では
同級生
(
どうきふせい
)
の
中
(
うち
)
自分
(
じぶん
)
に
及
(
およ
)
ぶものがない。
畫
(
ゑ
)
と
數學
(
すうがく
)
となら、
憚
(
はゞか
)
りながら
誰
(
たれ
)
でも
來
(
こ
)
いなんて、
自分
(
じぶん
)
も
大
(
おほい
)
に
得意
(
とくい
)
がつて
居
(
ゐ
)
たのである。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「戸板だ! どつかから戸板を持つて
來
(
こ
)
にや。」と、一人が狂氣のやうに叫んだ。
続生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
その
趣味
(
しゆみ
)
の
澁
(
しぶ
)
い
例
(
れい
)
を
擧
(
あ
)
げると、
三上
(
みかみ
)
がその
著名
(
ちよめい
)
なる
東京市内出沒行脚
(
とうきやうしないしゆつぼつあんぎや
)
をやつて、
二十日
(
はつか
)
も
歸
(
かへ
)
つて
來
(
こ
)
ないと
時雨
(
しぐれ
)
さんは、
薄暗
(
うすぐら
)
い
部屋
(
へや
)
の
中
(
なか
)
で
端座
(
たんざ
)
して、たゞ
一人
(
ひとり
)
双手
(
もろて
)
に
香爐
(
かうろ
)
を
捧
(
さゝ
)
げて、
香
(
かう
)
を
聞
(
き
)
いてゐる。
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
「その
冬
(
ふゆ
)
の
來
(
こ
)
ないうちに
蟻
(
あり
)
どののお
世話
(
せわ
)
にならなきやなりますまい」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
私
(
わたし
)
は
日本
(
にほん
)
の
今日
(
こんにち
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
は
金解禁
(
きんかいきん
)
が
出來
(
でき
)
たからと
云
(
い
)
つて、
掌
(
たなごゝろ
)
を
返
(
かへ
)
す
如
(
ごと
)
く
景氣
(
けいき
)
が
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
やうとは
考
(
かんが
)
へぬ。
併
(
しかし
)
ながら
今
(
いま
)
言
(
い
)
ふ
説
(
せつ
)
は
私
(
わたし
)
が
茲
(
こゝ
)
に
説明
(
せつめい
)
して
居
(
ゐ
)
る
半面
(
はんめん
)
の
事實
(
じじつ
)
を
語
(
かた
)
るものと
見
(
み
)
て
宜
(
よ
)
からうと
思
(
おも
)
ふのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
『督促しても、來るのは來るし、
來
(
こ
)
ないのは來なごあんすぜ。』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
誰待つと家居るならずおなじくも憂ふる人の
來
(
こ
)
よと
思
(
も
)
ふのみ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
附き
來
(
こ
)
よ、汝の中二人、今何事の起りしや? 450
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
舞ひ
來
(
こ
)
し
天
(
あめ
)
の
眞鳥
(
まとり
)
の悲しきこゑ。——
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
今こそは、夏の
來
(
こ
)
ぬ
間
(
ま
)
の
終
(
はて
)
の
夜
(
よる
)
。
カンタタ
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
彼らいづこより
來
(
こ
)
しやを知らず
一点鐘
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
來
(
こ
)
し道は細川までを限りにて
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
今日
(
けぶ
)
はふたゝび
來
(
こ
)
ぬものを。
ゴンドラの唄
(旧字旧仮名)
/
吉井勇
(著)
深山
(
みやま
)
つぐみの
來
(
こ
)
ぬひまを
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
君
(
きみ
)
を
見
(
み
)
る
日
(
ひ
)
の
來
(
こ
)
なければ
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
吠
(
ほ
)
えたら
這
(
は
)
つて
來
(
こ
)
い
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
妻
(
つま
)
覓
(
ま
)
ぐと
來
(
こ
)
し
王子
(
みこ
)
は
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
螢
來
(
こ
)
い山吹來い
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『ぢや、エウゲニイ、フエオドロヰチでも
此處
(
こゝ
)
へ
呼
(
よ
)
んで
來
(
こ
)
い、
些
(
ちよつ
)
と
俺
(
おれ
)
が
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れツて
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
然
(
さ
)
う
云
(
い
)
へ……
些
(
ちよつ
)
とで
可
(
い
)
いからツて!』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
勘次
(
かんじ
)
はむつゝりとした
卯平
(
うへい
)
の
戸口
(
とぐち
)
を
覗
(
のぞ
)
いたこともないが、
卯平
(
うへい
)
が
直
(
すぐ
)
に
來
(
き
)
ても
來
(
こ
)
なくても
飯
(
めし
)
の
出來
(
でき
)
た
時
(
とき
)
に
喚
(
よ
)
びに
行
(
ゆ
)
くのはおつぎであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
大𢌞
(
おほまは
)
りには
成
(
な
)
るけれど、
呉服橋
(
ごふくばし
)
を
越
(
こ
)
した
近
(
ちか
)
い
處
(
ところ
)
に、バラツクに
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
る
人
(
ひと
)
だから、
不斷
(
ふだん
)
の
落着家
(
おちつきや
)
さんだし、
悠然
(
いうぜん
)
として、やがて
來
(
こ
)
よう。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
前
(
まへ
)
は
知
(
し
)
らないか
美登利
(
みどり
)
さんの
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
を、
己
(
お
)
れは
今朝
(
けさ
)
から
探
(
さが
)
して
居
(
ゐ
)
るけれど
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆつ
)
たか
筆
(
ふで
)
やへも
來
(
こ
)
ないと
言
(
い
)
ふ、
廓内
(
なか
)
だらうかなと
問
(
と
)
へば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
安井
(
やすゐ
)
は
其後
(
そのご
)
一
枚
(
まい
)
の
端書
(
はがき
)
さへ
寄
(
よ
)
こさなかつたのである。
宗助
(
そうすけ
)
は
安井
(
やすゐ
)
の
郷里
(
きやうり
)
の
福井
(
ふくゐ
)
へ
向
(
む
)
けて
手紙
(
てがみ
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
た。けれども
返事
(
へんじ
)
は
遂
(
つひ
)
に
來
(
こ
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
來
部首:⼈
8画
“來”を含む語句
出來
往來
元來
將來
入來
未來
從來
性來
御入來
徃來
以來
生來
飛來
後來
去來
襲來
被來
駈來
年來
近來
...