“端座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんざ83.3%
かしこ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翁は今日も余等が寝て居る内に、山から引いた氷の様な水を浴び、香をいて神明に祈り、机の前に端座たんざして老子を読んだのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「いま、お願いして来た。十年一日のように、あの茶頭巾ちゃずきんを召され、冬日の障子のうちに、じっと、端座たんざしておられるおすがたを拝すと、やはりお年齢としが思われる」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
病人というのでしとねは離れず、彼はうやうやしく端座かしこまっていたが、それと見て畳へ手をつかえた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)