“たんざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
端坐70.4%
端座18.5%
丹三7.4%
檀座3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、祠のなかに小さな姿で端坐たんざしている三太に気がつくと、明るい陽の光りのなかに、まぶしそうに眼を細めて、笑うのである。
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
「いま、お願いして来た。十年一日のように、あの茶頭巾ちゃずきんを召され、冬日の障子のうちに、じっと、端座たんざしておられるおすがたを拝すと、やはりお年齢としが思われる」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と勢い烈しくむかいましたから、丹三たんざはこれにおくしてあとしさると、おえいは嫁入姿の儘で駆出し、可愛い丹三さんに怪我をさせてはならないと思い
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのことばの如く暫し待てどもざれば、又巻莨まきたばこ取出とりいだしけるに、手炉てあぶりの炭はおほかみふんのやうになりて、いつか火の気の絶えたるに、檀座たんざに毛糸の敷物したる石笠いしがさのラムプのほのほを仮りて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)