丹三たんざ)” の例文
「そうじゃ。一間に、と、床を延べて、寝かす用意を調えたうえ、たた、丹三たんざを連れて参って、しょわせて行くとしよう」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と勢い烈しくむかいましたから、丹三たんざはこれにおくしてあとしさると、おえいは嫁入姿の儘で駆出し、可愛い丹三さんに怪我をさせてはならないと思い
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
丹三たんざさんへ送る手紙を無暗むやみ守子もりっこなどを頼む奴があるものか、いけねえよ、そうしてじゝいに拾われ困った事をした、なんぼ年がいかないからといって、さわ/\ばかりして居るよ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)