“厄日”の読み方と例文
読み方割合
やくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つづいて二百二十日の厄日やくびもまたそれとはほとんど気もつかぬばかり、いつに変らぬ残暑の西日にひぐらしの声のみあわただしく夜になった。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「へえエ、昨夜は玉井家の厄日やくびたい。勝則君も、ごりょんも、けたといいよった。親子三人揃うてこけるちゅうのは珍しか」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
片瀬へ着いたのは大嵐の眞つ最中、忘れもしない二百十日の厄日やくびの翌る日、陸から見ると江の島が泡の中へ湧き上がるやうな恐ろしい景色でした。