“やくび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厄日87.5%
役退12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片瀬へ着いたのは大嵐の眞つ最中、忘れもしない二百十日の厄日やくびの翌る日、陸から見ると江の島が泡の中へ湧き上がるやうな恐ろしい景色でした。
また、民間にて厄年やくどし厄日やくびというものがある。通例、男子は二十五歳、四十二歳、六十一歳を厄年とし、女子は十九歳、三十三歳、三十七歳を厄年とす。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「その人は、今じゃお役退やくびきをしたそうですが、元は、捕物の神様だといわれたくらいな名与力めいよりきですぜ。あの、あの……ええと……何と言ったッけなあ、ちょっと、思い出せねえが」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「でも、わしはもう、とうにお役退やくびきをしておるンじゃ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)