)” の例文
「ほんとだとも」と、四を踏んで「——的場まとば仲間ちゅうげんまで、わし一人おいて、行ってしまったよ。右馬介、行ってみようよ」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで私は決心して、大形ナイフを取り出し、歯でそれを開いて、索のを一つ一つと切り、とうとう船は二つの股で揺れ動いているだけになった。
図483は戸口の上にかける流蘇ふさ、図484は五インチの距離をおいて繩のが一つ下るように撚った、藁繩である。
己れ飽かんがためには他のを割いて食わざるべからず。己れ淫欲いんよくを逞しゅうせんがためには他の子女もしくは妻をも豪奪せざるべからず。己れが奇怒きどに触るれば他を斬殺ざんさつせざるべからず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
献帝は、そう仰っしゃって、李司馬の許へ使いを立て、一のうの米と、一の牛肉を要求された。すると、李傕がやって来て
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これを人身にたとうれば、陸奥むつ出羽でわはその首なり。甲斐かい信濃しなのはその背なり。関東八州および東海諸国はその胸腹、しかして京畿けいきはその腰臀ようでんなり。山陽南海より西に至ってはのみ、けいのみ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
三八縦横といったのは、すなわち建安二十四年にあたり、黄猪こうちょ虎に遇うと申したのは、歳すなわち己亥つちのといにあたる。定軍の南一傷折しょうせつせんというは、曹操と夏侯淵とは兄弟の如く結ばれていたことを
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)