“股倉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
またぐら90.0%
またくら10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
脇差を引つこ拔いて、武士と渡り合ふのを不穩當と思つたか、右手に掴んだ振分ふりわけの荷、——それを入口を塞いだ大男の股倉またぐらへパツと抛つたのです。
陰は男女に通じ用いられた語で、今ならば股倉またぐらと言うくらいの意味であろう。すなわち二つの尾根のある山である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もし尼の顔に覆面が掛っていたら阿Qは魅せられずに済んだろう——彼は五六年ぜん、舞台の下の人混ひとごみの中で一度ある女の股倉またくらに足を挟まれたが、幸いズボンを隔てていたので
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)