)” の例文
半分なかば開いた歯を見せた口、鼻の下の薄いひげ、スットけた寂し気な頬など、中将の仮面めんは穏かで且つ優雅ではあったけれど、それがかえって物凄かった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
げっそりとけた頬、眼窩がんかの奥へ落ちくぼんでぎらぎらしている眼、そして怖ろしいほどさおな顔をした彼は、最早もはやふらふらと頼りない足どりでつまずき躓き、憑かれたような歩みを続けながら