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填
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こ
ふりがな文庫
“
填
(
こ
)” の例文
対空射撃高度が十キロを越す十
糎
(
センチ
)
高射砲の陣地では、一斉に砲弾と火薬とが
填
(
こ
)
められた。照準手は石のように照準望遠鏡に固着している。
空襲下の日本
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「まだ
躊躇
(
ちゅうちょ
)
するか。いかん。せっかく充填した圧搾空気が効力を失い、浮揚力を失ってしまうじゃないか。それ、もっと圧搾空気を
填
(
こ
)
めろ」
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
五百は例の懐剣を放さずに持っていて、保にも弾を
填
(
こ
)
めた拳銃を備えさせた。進取社は準平が死んでから、何の活動をもなさずに分散した。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
だから兄さんは舞台から証拠の品を僕に
投渡
(
なげわた
)
そうとした。——その寸前に射殺された。
拳銃
(
ピストル
)
の実弾は兄さんが
填
(
こ
)
めたものだ。
劇団「笑う妖魔」
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
今のうちに
弾丸
(
たま
)
を
填
(
こ
)
めろ。
迷子になつた上等兵(ラヂオドラマ)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
▼ もっと見る
砲身には既に新たな砲弾が
填
(
こ
)
められたようです。こんどぶっ放されたが最後、潜水艦はどっちみち沈没するか、さもなくても大破は免れないでしょう。
太平洋雷撃戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
僕は証拠品と共にこの手紙を
嚥
(
の
)
む。そして
拳銃
(
ピストル
)
へ実弾を
填
(
こ
)
める。舞台の上で僕が射殺されれば、必ず警察で手入れをするだろう。その他にもう手段はない。
劇団「笑う妖魔」
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「でも、博士、この麻袋の中へ、
瓦斯
(
ガス
)
を
填
(
こ
)
めなければ浮びませんよ」
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
舞台用の
拳銃
(
ピストル
)
に実弾が入っていたのである。しかもその
拳銃
(
ピストル
)
に空弾を
填
(
こ
)
めるのは道化の役目だった。
劇団「笑う妖魔」
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
填
部首:⼟
13画
“填”を含む語句
装填
填合
填充
充填
裝填
穴填
補填
填補
充填物
填詞
填塞
継填
押填
填絮
填然
填漆
填捕
不足填補
填咽
土砂填充法
...