“填補”の読み方と例文
読み方割合
てんぽ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が結婚後家計膨脹ぼうちょうという名義のもとに、毎月まいげつの不足を、京都にいる父から填補てんぽしてもらう事になった一面には、盆暮ぼんくれの賞与で、その何分なんぶんかを返済するという条件があった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
即ちレーン・クロフォード半期欠損額九万五千七百六十元四六セント、これが填補てんぽは前年度繰越金から二万六千九三元五一仙、株主準備金から二万元、一般準備金から五万元をもってする。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
彼女の填補てんぽした金はかくして黙って受取られ、また黙って消費されてしまった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)