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胡
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こ
ふりがな文庫
“
胡
(
こ
)” の例文
しかし結局それは、
胡
(
こ
)
に
降
(
くだ
)
ったときの
己
(
おのれ
)
の志が
那辺
(
なへん
)
にあったかということ。その志を行なう前に故国の一族が
戮
(
りく
)
せられて、もはや帰るに由なくなった事情とに尽きる。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
而
(
しこう
)
して又鄭は実に威を海外に示さんとし、
胡
(
こ
)
は実に異を幽境に
詢
(
と
)
えるや論無し。
善
(
よ
)
く射る者は
雁影
(
がんえい
)
を重ならしめて而して射、
善
(
よ
)
く
謀
(
はか
)
る者は機会を復ならしめて而して謀る。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
廼
(
すなは
)
ち
關其思
(
くわんきし
)
を
戮
(
りく
)
して
曰
(
いは
)
く、「
胡
(
こ
)
は
(一〇三)
兄弟
(
けいてい
)
の
國
(
くに
)
也
(
なり
)
、
子
(
し
)
之
(
これ
)
を
伐
(
う
)
てと
言
(
い
)
ふは
何
(
なん
)
ぞや」と。
胡君
(
こくん
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
いて、
鄭
(
てい
)
を
以
(
もつ
)
て
己
(
おのれ
)
に
親
(
した
)
しむと
爲
(
な
)
して、
鄭
(
てい
)
に
備
(
そな
)
へず。
鄭人
(
ていひと
)
胡
(
こ
)
を
襲
(
おそ
)
うて
之
(
これ
)
を
取
(
と
)
れり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
洪州
(
こうしゅう
)
の北ざかいの
大王埠
(
たいおうふ
)
に
胡
(
こ
)
という家があった。
中国怪奇小説集:08 録異記(五代)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此
(
こ
)
の
美女
(
びぢよ
)
、
姓
(
せい
)
は
胡
(
こ
)
で、
名
(
な
)
はお
好
(
かう
)
ちやんと
云
(
い
)
ふ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
秀才は自分で
胡
(
こ
)
という姓であると言った。
胡氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
胡
(
こ
)
甚だこれを畏る〉。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
昔
(
むかし
)
鄭
(
てい
)
の
武公
(
ぶこう
)
、
胡
(
こ
)
を
伐
(
う
)
たんと
欲
(
ほつ
)
し、
廼
(
すなは
)
ち
(一〇二)
其子
(
そのこ
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
に
妻
(
めあは
)
せたり。
因
(
よ
)
つて
羣臣
(
ぐんしん
)
に
問
(
と
)
うて
曰
(
いは
)
く、「
吾
(
われ
)
、
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ひんと
欲
(
ほつ
)
す、
誰
(
たれ
)
か
伐
(
う
)
つ
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
ぞ」と。
關其思
(
くわんきし
)
曰
(
いは
)
く、「
胡
(
こ
)
伐
(
う
)
つ
可
(
べ
)
し」と。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
それから
己
(
おのれ
)
は草の上に
仰向
(
あおむ
)
けにねころんで快い疲労感にウットリと見上げる
碧落
(
へきらく
)
の
潔
(
きよ
)
さ、高さ、広さ。ああ我もと天地間の
一粒子
(
いちりゅうし
)
のみ、なんぞまた漢と
胡
(
こ
)
とあらんやとふとそんな気のすることもある。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
“胡”の解説
胡(こ)は、古代中国の北方・西方民族に対する蔑称。「胡瓜」、「胡弓」、「胡姫」のように、これらの異民族由来のものである事を示す用法がある。
もともとの意味は、「あごひげ」が長い人である。
(出典:Wikipedia)
胡
漢検準1級
部首:⾁
9画
“胡”を含む語句
胡瓜
胡蝶
胡弓
胡坐
胡桃
胡座
胡人
胡籙
胡同
胡粉
胡麻化
胡麻塩
胡乱
大胡坐
胡魔化
胡椒
胡散臭
胡麻塩頭
胡蘿蔔
大胡座
...