)” の例文
眼も何かを見た瞬間、そのままわばったように動かない。——その情景は、漁夫達の胸を、のあたり見ていられないすごさで、えぐり刻んだ。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ところが腰元部屋の入り口に来て中を一眼見るや否や、紅木大臣は身体からだ中の筋が一時にわばって、そのまま床からえた石像のように突立ちながら、中の様子を睨み詰めました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)