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之
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こ
ふりがな文庫
“
之
(
こ
)” の例文
坂
(
さか
)
の
上
(
うへ
)
の
煙草屋
(
たばこや
)
にて
北八
(
きたはち
)
嗜
(
たし
)
む
處
(
ところ
)
のパイレートを
購
(
あがな
)
ふ。
勿論
(
もちろん
)
身錢
(
みぜに
)
なり。
此
(
こ
)
の
舶來
(
はくらい
)
煙草
(
たばこ
)
此邊
(
このへん
)
には
未
(
いま
)
だ
之
(
こ
)
れあり。
但
(
たゞ
)
し
濕
(
しめ
)
つて
味
(
あじはひ
)
可
(
か
)
ならず。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
之
(
こ
)
れ等は先生が大学内で教えられた事だが、先生には大学では無論又東京市内の各処で進化論の通俗講演を致されたものである。
日本その日その日:01 序――モース先生
(新字新仮名)
/
石川千代松
(著)
之
(
こ
)
れ等は先生が大学内で教えられた事だが、先生には大学では無論又東京市内の各処で進化論の通俗講演を致されたものである。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
又、文学は無類
飛切
(
とびきり
)
の好い職業で、人生にとって
之
(
こ
)
れ程意味あり、価値ある職業はないと云う人があっても、又決して喜ぶには当らない。
文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
之
(
こ
)
れ位の事理の分らない父ではない。が、兄が突然家出して、さなきだに淋しい今、自分を手離して、
他家
(
よそ
)
へやるだらうか。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
孝助は懐剣を受取り、血を拭い、敵を討って立帰り、お母様に御覧に入れたいが、此の分では
之
(
こ
)
れがお顔の見納めだろうと、心の
中
(
うち
)
で念仏を唱え
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と、彼は口の内でこんな事を云って、
水溜
(
みずたま
)
りを飛越えたりして居った。それでも
之
(
こ
)
れは愉快な遊戯には相違なかった。
偽刑事
(新字新仮名)
/
川田功
(著)
人生
(
じんせい
)
の
解悟
(
かいご
)
に
向
(
むか
)
つて
居
(
を
)
る
自由
(
じいう
)
なる
深
(
ふか
)
き
思想
(
しさう
)
と、
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
の
愚
(
おろか
)
なる
騷
(
さわぎ
)
に
對
(
たい
)
する
全然
(
ぜん/\
)
の
輕蔑
(
けいべつ
)
、
是
(
こ
)
れ
即
(
すなは
)
ち
人間
(
にんげん
)
の
之
(
こ
)
れ
以上
(
いじやう
)
のものを
未甞
(
いまだかつ
)
て
知
(
し
)
らぬ
最大幸福
(
さいだいかうふく
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
茲
(
ここ
)
に
源空
(
げんくう
)
(法然上人)安元元年より浄土門を起す、老少ことごとく稼業を捨て、あまつさえ法外科五十余、
之
(
こ
)
れに依って、自今、浄土念仏禁止せらる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
... 受け
譬
(
たと
)
えば大樹の衆鳥
之
(
こ
)
れに集ればすなわち枯折の
患
(
わずらい
)
有るが
如
(
ごと
)
く」また「世間に
縛著
(
ばくちゃく
)
」せられて「譬えば老象の
泥
(
どろ
)
に
溺
(
おぼ
)
れて自ら
出
(
い
)
ずる事
能
(
あた
)
わざるが如く」
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
さりながら
人気
(
じんき
)
の
奴隷
(
どれい
)
となるも
畢竟
(
ひつきやう
)
は
俗物
(
ぞくぶつ
)
済度
(
さいど
)
といふ
殊勝
(
しゆしよう
)
らしき
奥
(
おく
)
の
手
(
て
)
があれば
強
(
あなが
)
ち
無用
(
むよう
)
と
呼
(
よ
)
ばゝるにあらず、
却
(
かへつ
)
て
之
(
こ
)
れ
中々
(
なか/\
)
の
大事
(
だいじ
)
決
(
けつ
)
して
等閑
(
なほざり
)
にしがたし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
そのSH
氏
(
し
)
がしばらくすると、
立
(
た
)
つて
彼方
(
あなた
)
の
卓
(
たく
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
つて、
和服姿
(
わふくすがた
)
の
東洋人
(
とうようじん
)
らしい
憂鬱
(
ゆううつ
)
な
恥
(
はじ
)
らひの
表情
(
へうぜう
)
で、
自作
(
じさく
)
の
詩
(
し
)
を
謳
(
うた
)
ひだした。
皆
(
みな
)
が
之
(
こ
)
れに
耳
(
みゝ
)
傾
(
かたむ
)
けた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
人の世の言葉や、思想は、
其
(
そ
)
の神秘的、具象的事相の万一をだに
彷彿
(
はうふつ
)
せしめがたき概あるにあらずや。吾れ
之
(
こ
)
れを思うて、幾たびか
躊躇
(
ちうちよ
)
し、幾たびか
沮喪
(
そさう
)
せり。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
若
(
も
)
し
之
(
これ
)
に
説
(
と
)
くに
厚利
(
こうり
)
を
以
(
もつ
)
てせば、
則
(
すなは
)
ち
陰
(
ひそか
)
に
其言
(
そのげん
)
を
用
(
もち
)
ひて
顯
(
あらは
)
に
其身
(
そのみ
)
を
棄
(
す
)
てん。
此
(
これ
)
を
之
(
こ
)
れ
知
(
し
)
らざる
可
(
べ
)
からざるなり。
夫
(
そ
)
れ
事
(
こと
)
は
密
(
みつ
)
を
以
(
もつ
)
て
成
(
な
)
り、
語
(
ご
)
は
泄
(
も
)
るるを
以
(
もつ
)
て
敗
(
やぶ
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
両君が決闘するに到る迄の経過は以上の如くであるが、決闘
沙汰
(
ざた
)
の伝はるに従つて周囲の騒ぎが大きくなり、
之
(
こ
)
れに対する名士の批評が多く新聞紙上に発表された。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
世の貴婦人達の
羨
(
うらや
)
む珍品である、
之
(
こ
)
れを三人の娘の内、この年の暮に最も勇ましい振舞をしたものに与えると云う、
然
(
しか
)
し年の暮と云えば、
今日
(
きょう
)
は十二月三十一日の夜
黄金の腕環:流星奇談
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
身體中が輕くしびれるやうな感じもする。
之
(
こ
)
れつきりで女を手放してしまつて、それからどうなることであらうと云ふことは、いくら考へても考へても判斷がつかない。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
之
(
こ
)
れが西沢に相違あるまいと断定して、不安と期待とに騒ぐ胸を押し鎮めながら、落ち口の大きな岩を蹈み越えて、其方へと足を向けた。此処は黒部川の東沢と似かよっている。
釜沢行
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
作法
宜
(
よろ
)
シカラザル儀
之
(
こ
)
レ有ル段相聞エ候、以後右ノ様子ノ
族
(
やから
)
、之レ有ルニ於テハ、
急度
(
きっと
)
、御吟味ヲ遂ゲラルベキ旨、仰セ出サレ候、向後、相慎シミ、作法宜シキ様ニ
仕
(
つかまつ
)
ルベキ旨
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
批評家は
之
(
これ
)
を読んで嘲笑し、読者は
呆
(
あき
)
れる。愚作家その
襤褸
(
らんる
)
の上に、更に一篇の醜作を附加し得た、というわけである。へまより出でて、へまに入るとは、まさに
之
(
こ
)
の
謂
(
い
)
いである。
乞食学生
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
地所の事は
島原
(
しまばら
)
藩と福澤と
直談
(
じきだん
)
すべき性質のものでないから御返答は致さぬ、
一切
(
いっさい
)
万事君
夫
(
そ
)
れ
之
(
こ
)
を東京府に聞けと
云
(
い
)
う調子に構えて居て、
六
(
むず
)
かしい談判も立消になったのは
難有
(
ありがた
)
い。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
併し誰一人
之
(
こ
)
れに答えて批判の口を開くものもなかった。そこには、ただ薄気味悪くチロチロと
瞬
(
またた
)
く蝋燭の焔に照らし出された、七人の上気した顔が、微動さえしないで並んでいた。
赤い部屋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
一
輛
(
りょう
)
の馬車を認め目科は
之
(
こ
)
れを
呼留
(
よびとゞ
)
めて
先
(
ま
)
ず余に乗らしめ
馭者
(
ぎょしゃ
)
には「出来るだけ早く
遣
(
や
)
れ、バチグノールのレクルース
街
(
まち
)
三十九番館だ」と告げ其身も続て飛乗りつ
只管
(
ひたすら
)
馬
(
うま
)
を
急
(
せか
)
し
立
(
たて
)
たり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
地方公共團體
(
ちほうこうきようだんたい
)
の
財政
(
ざいせい
)
も
亦
(
また
)
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きものである、
而
(
しか
)
して
國民
(
こくみん
)
はどうであるかと
云
(
い
)
ふと、
自己
(
じこ
)
の
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る
經濟状態
(
けいざいじやうたい
)
に
對
(
たい
)
する
自覺
(
じかく
)
がないのである、さう
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ると
之
(
こ
)
れを
個人
(
こじん
)
に
譬
(
たと
)
へて
云
(
い
)
へば
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
吉原町に『ままごと』といふ
音信物
(
いんしんもの
)
を調へる家ありし由。
之
(
こ
)
れは五尺程の押入小棚様の物出来、その中に飲食物、吸物、さしみ、口取、その外種々の種料より庖丁、
爼板
(
まないた
)
までも仕込みあり。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ヒポコンデリア
之
(
こ
)
れいかなる
病
(
やまい
)
ぞ。
虚弱
(
きよじやく
)
なる
人
(
ひと
)
のみ
之
(
これ
)
を
病
(
や
)
むべきか、
健全
(
けんぜん
)
なる
人
(
ひと
)
之
(
これ
)
を
病
(
や
)
む
能
(
あた
)
はざるか、
無學
(
むがく
)
之
(
これ
)
を
病
(
や
)
まず
却
(
かへ
)
つて
學問
(
がくもん
)
之
(
これ
)
を
引由
(
いんゆう
)
し、
無知
(
むち
)
之
(
これ
)
を
病
(
や
)
まず、
知識
(
ちしき
)
あるもの
之
(
これ
)
を
病
(
や
)
む
事
(
こと
)
多
(
おほ
)
し。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
釋迦佛は誕生したまひて七歩し、口を
自
(
みづから
)
開
(
ひら
)
いて、
天上天下唯我獨尊
(
てんじやうてんかゆゐがどくそん
)
、三
界皆苦我當度
(
がいかいぐがたうど
)
。
之
(
こ
)
の十六字を
唱
(
とな
)
へ給ふ。今の月滿御前は、うまれ給ひてうぶごゑ(初聲)に南無妙法蓮華經と唱へ給ふ歟。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
景子は此の話を宮坂にしながら塀に沿って進むと道は頑固な丈の高い鉄柵に突き当り左へ屈曲する。
其処
(
そこ
)
で景子は其の鉄柵の中の別荘風の建物を指して
之
(
こ
)
れがガルスワーシーの家だと宮坂に告げた。
ガルスワーシーの家
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
忌
(
い
)
む今や
開花
(
かいくわ
)
の
時節
(
じせつ
)
とて打續たる
日和
(
ひより
)
なれば上野
隅田
(
すみだ
)
も人もや
出
(
いで
)
ん
然
(
さす
)
れば
彼所
(
かしこ
)
は打ち水
爲可
(
なすべ
)
き者もあらざれば
塵芥
(
ほこり
)
は立て風吹ば
眼
(
まなこ
)
に入て目の毒なり又櫻は
赤
(
あか
)
き樣に見ゆれど
素
(
もと
)
之
(
こ
)
れ白き物なれば
散行
(
ちりゆ
)
く樣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
エーイオニュウス生める息、王レーソスは
之
(
こ
)
を率ゆ。 435
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
「幾歳休官鬢有霜。冷然洗尽熱心腸。」〔幾歳カ官ヲ休メテ鬢ニ霜有リ/冷然トシテ洗ヒ尽ス熱心腸〕また「梁門伝法有之子。昨住玉池今小湖。」〔梁門法ヲ伝フ
之
(
こ
)
ノ子有リ/昨ハ玉池ニ住ミ今ハ小湖〕等の語を
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
之
(
こ
)
れ、
次平
(
つぐへい
)
、枝ぶりよきをえらんで差し上げなさい
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
おお君達が求めつつあったものは
之
(
こ
)
れだ
君達に送る――新しい民衆の精神:――雑誌『民衆』の創刊号に――
(新字新仮名)
/
百田宗治
(著)
之
(
こ
)
れを
耻
(
は
)
ぢずば
何
(
なに
)
を
耻
(
は
)
づ。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
之
(
こ
)
れ位の事理の分らない父ではない。が、兄が突然家出して、さなきだに淋しい今、自分を手離して、
他家
(
よそ
)
へやるだろうか。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
何でも是は大名
旗下
(
はたもと
)
の
中
(
うち
)
に
謀叛
(
むほん
)
之
(
こ
)
れ有る者、お家を
覆
(
くつがえ
)
さんとする者が、毒酒を試しに来たに相違ないと云うので、女房に其の武家の顔を知って
居
(
お
)
るかと尋ねると
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
漫然国民性を描けといふ、
而
(
しか
)
も其の意義其の根拠を
繹
(
たづ
)
ね来たれば頗る
漠
(
ばく
)
たるものあり。
之
(
こ
)
れを解して
国民性と文学
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
処
(
ところ
)
は
英国
(
えいこく
)
の
或
(
あ
)
る海岸に、一軒の立派な家がある、
之
(
こ
)
れは老貴族
松浪
(
まつなみ
)
伯爵の別荘で、伯爵は
極
(
ご
)
く愉快な人物、それに三人の娘があって、いずれも絶世の美人と評判が高い。
黄金の腕環:流星奇談
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
之
(
こ
)
れ
丈
(
だけ
)
の事を云ひ盡すのに、何にも泣かずに云つてしまつたことが不思議のやうに思はれた。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
此方
(
こちら
)
は自分のお友達よと云うて私に紹介され、サー
之
(
こ
)
れからハッチェリーへ案内を致しましょうと云われて、行ったが、此可憐の娘さんが、先生の仲好しの御友達であったのだ。
日本その日その日:01 序――モース先生
(新字新仮名)
/
石川千代松
(著)
此方
(
こちら
)
は自分のお友達よと云うて私に紹介され、サー
之
(
こ
)
れからハッチェリーへ案内を致しましょうと云われて、行ったが、此可憐の娘さんが、先生の仲好しの御友達であったのだ。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
御都合
之
(
こ
)
れ有り、尾州領木曾山林、三カ年間公儀へ借り置く
旨
(
むね
)
の申渡しがありますと、鈴木千七郎殿それに答えて申さるるには、仰せの趣、たしかに承知致しました、しかし、私方にもこの際
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
耳には音を聞き、目には物を
睹
(
み
)
る、
之
(
こ
)
れ快楽を願欲するの最始なり。
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
寝返りして目の
開
(
ひら
)
きし瞬間に
我
(
わ
)
が思ひしは
之
(
こ
)
れにて
候
(
さふら
)
ひき。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
之
(
こ
)
を水中に投げ入れて廣き道路を造り上ぐ
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
之
(
こ
)
れを聞いてゐる瑠璃子も、身体中が、猛火の中に入つたやうに、烈しい憤怒のために燃え狂ふのを感じた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
浅草
駒形
(
こまかた
)
に小さい
家
(
うち
)
だが
明家
(
あきや
)
がありましたから
之
(
こ
)
れを借受け、造作をして袋物屋の見世を出しました。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
之
(
こ
)
れは
海上法
(
かいじやうほふ
)
に
從
(
したが
)
つて、
船
(
ふね
)
の
將
(
まさ
)
に
他船
(
たせん
)
に
追越
(
おひこ
)
されんとする
時
(
とき
)
に
表示
(
へうし
)
する
夜間信號
(
やかんしんがう
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
汝今なほ
之
(
こ
)
を止めず今なほ衆を警めよ。
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
父は、のたうつように、
椅子
(
いす
)
の中で、身を
悶
(
もだ
)
えた。
之
(
こ
)
れを聞いている瑠璃子も、
身体中
(
からだじゅう
)
が、猛火の中に入ったように、
烈
(
はげ
)
しい
憤怒
(
ふんぬ
)
のために燃え狂うのを感じた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
“之”を含む語句
加之
有之候
有之
例之
無之
無之候
要之
之有
菊之丞
源之助
依之
之無
馬貫之
田之助
王羲之
牧之
可有之
仲之町
芥川龍之介
芥川竜之介
...