“仲之町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかのちょう88.9%
なかのてう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万吉さんにも、一度話したことがあるけれど、おっかさんはお才といって、仲之町なかのちょうでは売れた芸妓げいしゃ、たいそうきれいなひとでした——。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いち谷町たにまちから仲之町なかのちょうのぼる間道に古びた石段の坂がある。念仏坂ねんぶつざかという。麻布飯倉あざぶいいくらのほとりにも同じような石段の坂が立っている。雁木坂がんぎざかと呼ぶ。
茶屋が裏ゆく土手下の細道に落かかるやうな三味のを仰いで聞けば、仲之町なかのてう芸者がえたる腕に、君が情の仮寐かりねの床にと何ならぬ一ふし哀れも深く
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)