“なかのちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
仲之町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その母は、おさいといって、やはり根は廓者さとものであったけれど、いわゆる仲之町なかのちょうの江戸前芸者で、名妓めいぎといわれたひとであったそうな。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徘徊はいかいする引四時過ひけよつすぎの寂しさか(『絵本江戸土産』巻六)然らずば仲之町なかのちょう木戸口きどぐちはあたかも山間の関所せきしょの如く見ゆる早朝の光景(江戸百景のうち廓中東雲しののめ
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
以前、仲之町なかのちょう声妓うれっこで、お若と云ったなまめかしい中年増が、新川の酒問屋に旦那が出来たため色を売るのはきつい法度の、その頃のくるわには居られない義理になって場所を替えた檜物町ひものちょう
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)