“木戸口”の読み方と例文
読み方割合
きどぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がくやをさがしてもいないので、見物人にまじって、にげ出しやしないかと、ぼくは、見物人がかえりかけてから、ずっと、木戸口きどぐちで見はっていた。
灰色の巨人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
もんが、また……貴方あなたおもてでもなければくゞりでもなくつて、土塀どべいへついて一𢌞ひとまは𢌞まはりました、おほきしひがあります、裏門うらもん木戸口きどぐちだつたとまをすんです。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
徘徊はいかいする引四時過ひけよつすぎの寂しさか(『絵本江戸土産』巻六)然らずば仲之町なかのちょう木戸口きどぐちはあたかも山間の関所せきしょの如く見ゆる早朝の光景(江戸百景のうち廓中東雲しののめ
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)