“町木戸”の読み方と例文
読み方割合
まちきど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町木戸まちきど大番屋おおばんや召捕めしとられた売女の窮命されている有様が尾にひれ添えていかにもむごたらしく言伝えられている最中さいちゅうである。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そういう内規があって、浪士数名が江戸金吹町かなぶきちょうの唐物店へ押しかけたと考えて見たまえ。前後の町木戸まちきどめて置いて、その唐物店で六連発の短銃を奪ったそうだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
平次はここをい加減に切り上げて、二丁目までの途々みちみち、二カ所の辻番つじばんと、一丁目の町木戸まちきどに訊いてみましたが、源左衛門は、表通りを避けて、ゆっくり歩いた様子で
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)