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ふりがな文庫
“
女
(
こ
)” の例文
多摩川に
曝
(
さら
)
す手作りさらさらに何ぞこの
女
(
こ
)
の
許多
(
ここだ
)
恋
(
かな
)
しき。こう万葉に詠まれたところのその景色のよい多摩川で彼は終日狩り暮した。
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その上に内証の用事を言いつけてから、「ね、好い
女
(
こ
)
だから、コワリョーフ少佐の
家
(
うち
)
って訊くんだよ。」とつけ加えたものである。
鼻
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
けれども、あの
女
(
こ
)
は、じたい、無口で、しんみりで、控目で、内気で、どうして思う事を、さらけ出いて口で云えるような
性
(
たち
)
ではない。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ところで、いいかい、なるたけ注意して、この
女
(
こ
)
は
真
(
ほん
)
にわたしの
媳
(
よめ
)
だ、
子息
(
せがれ
)
の
妻
(
さい
)
じゃない、というように姑に感じさせなけりゃならん。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
なんだってあの
女
(
こ
)
が金なんぞ見ているものかね、お前というものを見ているんだから、立派な若い男のお前を見ているんだから。
カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)
(新字新仮名)
/
ウィリアム・バトラー・イエイツ
(著)
▼ もっと見る
「さうですよ、いゝ
女
(
こ
)
でせう」「さうねえ」「まあ何處へ行つたんでせう。すぐお徳さんをよこしますよ」といひ乍ら立上る。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
「ナニ、芸妓になり下つたト、——
余
(
あん
)
まりフザけた口きくもんぢやない、乞食の
女
(
こ
)
でも宮様だの、大臣さんだのの席へ出られると思ふのか」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
やす こん
女
(
こ
)
は、どぎやんことんあつたてちや、そぎやんまぢや、
嬉
(
うれ
)
ツしやにやせんと……。そん代り苦労もなかごたる。
牛山ホテル(五場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
気の利かない
女
(
こ
)
だよ、藤川さんだよ、無闇に上げちゃアいけねえなア………この節は何うもいけない、
余程
(
よっぽど
)
いけねえ、様子の悪い、それを無闇に上げてさ
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どちらかといえば小づくりで、色の白い、髪の
房々
(
ふさふさ
)
した、この家でも売れる
女
(
こ
)
であった。眉と眉との遠いのが、どことなく美穂子をしのばせるようなところがある。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
今では
老人
(
としより
)
の方があの
女
(
こ
)
を
父親
(
てておや
)
の目から逃げ廻らすやうにするといふ有樣ですから困りものです。
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
と
年齢
(
とし
)
は同じほどでも女だけにませたことを云ったが、その言葉の
端々
(
はしはし
)
にもこの
女
(
こ
)
の
怜悧
(
りこう
)
で、そしてこの児を育てている母の、分別の
賢
(
かしこ
)
い女であるということも現れた。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
こんな者でも相応なところから嫁に貰いたいと申込んで来るが、何しろ
此女
(
これ
)
がいなくなると僕が困るからね。この
女
(
こ
)
も僕の家内がきまるまでは他へ縁付かないと言っている。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「あの
女
(
こ
)
のところへね、ちょっと……。寺島町の彼女のところへ……」
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
「お前は
美
(
よ
)
い
女
(
こ
)
じゃ、ここへ坐れ」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そこは、
私
(
わし
)
がちゃんとあんたの胸の
裡
(
うち
)
を見
透
(
すか
)
したように、あの
女
(
こ
)
のお
腹
(
なか
)
んなかも
破
(
わ
)
ったように知っとるで、つい、嫌味なことを言うたもの。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
若い娘が無邪気な顔して賃機織つて居るのなど見ると、傍へ寄つて、様様々問ひ慰めて、恰も自分の生んだ
女
(
こ
)
でもあるような愛情を注がれた。
大野人
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
由「旦那本当にお気の毒じゃア有りませんか、あなた五十両で
彼
(
あ
)
の
女
(
こ
)
を身請して東京へ連れて
往
(
い
)
けば、お
母
(
っか
)
さんが
嘸
(
さぞ
)
お悦びなさいましょう、さっそく貴方の御新造にお取持を致しましょう」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あら、つん
眠
(
ね
)
ツてしもたツばい、こん
女
(
こ
)
は……。
牛山ホテル(五場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
(あの
女
(
こ
)
も今では店に出ているかな。)
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
わたしもあの
女
(
こ
)
と一緒に泣きましょう
カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)
(新字新仮名)
/
ウィリアム・バトラー・イエイツ
(著)
物もいわないで、あの
女
(
こ
)
が前髪のこわれた額際まで、
天鵞絨
(
びろうど
)
の襟を
引
(
ひっ
)
かぶったきり、ふるえて泣いてるのでございましょう。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
何
(
どう
)
したんだねエ、此の
女
(
こ
)
は」と、お
加女
(
かめ
)
の
耐
(
こら
)
へず声荒ららぐるを、お熊はオホヽと
徳利
(
てうし
)
取り上げ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
無理に引きとめておいてはお
家
(
うち
)
の首尾もありましょうし、またね、あの
女
(
こ
)
にも申し訳がありませんから、私は我慢して辛抱しますが、お前さんはこれに
懲々
(
こり/\
)
してもう二度と再び来ては下さるまいね
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
全体ちゃきちゃきの深川ッ
女
(
こ
)
が、根岸くんだりへ行って、ももんじいに歌を習うなんて、そんな間違ったことはないんです。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
継母
(
はゝうへ
)
、貴女は
嘸
(
さ
)
ぞ御不満足で御座いませう、貴女の
女
(
こ
)
は、世にも恐ろしき流血の重罪を
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
気味を悪がらせまいとは申しませんでしたが、ああこの
女
(
こ
)
は飛んだことをおしだ、外のものとは違ってあのけたい親仁。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それに深切で優しいおとなしい
女
(
こ
)
でございまして、あれで一枚着飾らせますれば、
上
(
うえ
)
つ
方
(
がた
)
のお姫様と申しても
宜
(
い
)
い位。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
嫉妬の故に、はははは、あんたにも可い顔見せず、あの
女
(
こ
)
にも辛かったが、みんな貢さん、あんたのせいじゃ。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「この
女
(
こ
)
は! 一生懸命に身を投げる
奴
(
やつ
)
があるものか、
串戯
(
じょうだん
)
じゃあねえ、そして、どんな心持だった。」
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
まず
音羽屋
(
おとわや
)
に聞いてもらいたいなんてッて、あの
女
(
こ
)
が、他愛のない処へ付け込んで、おひゃり上げて、一服承知させた連中、残らず、こりゃ
怨
(
うら
)
まれそうなこッてげす。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
じれってえ
女
(
こ
)
じゃあねえか、尻なんざあ抱きやしねえや、帯を持って脊負ってやら、さあ来い、と喧嘩づらの深切ずくめ、
言
(
いい
)
ぐさが荒っぽうございますから、おどおどして
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一番、この
女
(
こ
)
をかつぎ込んで、奴が平生
侠客
(
おとこ
)
ぶるのを附目にして、ぎゅうと謂わそう。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おやおや、この
女
(
こ
)
は、目が
上
(
あが
)
ってるよ、水でもぶッかけておやんなね。」
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの
女
(
こ
)
は幽霊の真似をして人を
威
(
おど
)
して慰むような
剽軽者
(
ひょうきんもの
)
ではございません。必ず誰かが
教唆
(
きょうさ
)
して殺されるように仕組んだので、教唆したものは綾子
様
(
さん
)
、大木戸伯と
貴女
(
あなた
)
の
他
(
ほか
)
には、私に心当りは無い。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“女(
女性
)”の解説
女性(じょせい、el: γυναίκα、en: woman)は、男性と対比されるヒト(人間)の性別であり、女の人。一般的に「女性」という語は成人の女を指す。未成年の女子に対しては「少女」となり、小児の場合は「女の子」や「女児」となる。
(出典:Wikipedia)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“女”を含む語句
女子
女房
彼女
少女
女郎
男女
女性
処女
巫女
老女
女王
女中
婢女
小女
女神
妖女
童女
遊女
美女
女児
...