“剽軽者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうきんもの90.5%
へうきんもの9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杉浦のような一本調子の向う見ずの剽軽者ひょうきんものが、ぐんぐん突っ込んで行くところが、かえってああした人たちの気に入るのに違いない。
M侯爵と写真師 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「いよう、黒外套くろがいとうの哲学者先生。お久しぶりですな。」剽軽者ひょうきんものの一羽の雀は心安立こころやすだてと御機嫌とりとからこんな風に呼びかけました。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
勘定を済ましてそろ/\出掛けようとすると、向ふの卓子テーブルに居た五六人の客のなかから、剽軽者へうきんものらしい一人の男が呼びかけた。
其れに下宿人の娘の一人も剽軽者へうきんもので細君に調子を合せて歌ひ、何かと冗談を言合ひなが其末そのすゑぐ二人共歌の調子に成る。美男の亭主は何時いつでも「アアウイアアウイ」と言つて莞爾にこ/\して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)