“幃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とばり42.9%
28.6%
しんしつ14.3%
まく14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四郎は閻の手をとってとばりの中へ入っていった。閻はその手からのがれようとしたがのがれることができなかった。
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
一夜いちや涼風りょうふうを銀座に追う。ひとかたす。正にこれ連袵れんじんを成し挙袂きょべい幕を成し渾汗こんかん雨を成すの壮観なり。良家の児女盛装してカッフェーに出入す。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そこで陳と公主は手を引きあってしんしつに入った。陳は言った。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それは十五、六の綺麗きれいな女であった。女は一度お辞儀をするかと思うともうまくの中へ入っていった。柳の魂は揺れ動いた。
織成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)