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幃
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とばり
ふりがな文庫
“
幃
(
とばり
)” の例文
四郎は閻の手をとって
幃
(
とばり
)
の中へ入っていった。閻はその手からのがれようとしたがのがれることができなかった。
五通
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
その
丹
(
あか
)
い色が美しいので
衣桁
(
いこう
)
の上にかけて置くと、夜ふけて彼が眠ろうとするときに、ひとりの美しい女が
幃
(
とばり
)
をかかげて内を窺っているらしいので、周はおどろいて
咎
(
とが
)
めると、女は低い声で答えた。
中国怪奇小説集:15 池北偶談(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その頼みの言葉の
畢
(
おわ
)
らないうちに、珊瑚が
幃
(
とばり
)
の中から出て来た。大成はひどく
慚
(
は
)
じて、黙って出て帰ろうとした。珊瑚は両手をひろげて出口にたちふさがった。
珊瑚
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
幃
漢検1級
部首:⼱
12画
“幃”を含む語句
幃帳
霊幃