海鼠)” の例文
ここに天の宇受賣の命、海鼠に謂ひて、「この口や答へせぬ口」といひて、紐小刀ひもがたな以ちてその口をきき。かれ今に海鼠の口けたり。
海鼠わたがないかい。』
女が来て (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
すなはち悉にはたの廣物鰭のを追ひ聚めて問ひて曰はく、「いましは天つ神の御子に仕へまつらむや」と問ふ時に、諸の魚どもみな「仕へまつらむ」とまをす中に、海鼠白さず。