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是
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この
ふりがな文庫
“
是
(
この
)” の例文
嗟乎
(
あゝ
)
惜
(
をしむ
)
べし、かゝる
美人
(
びじん
)
も
是
(
この
)
辺鄙
(
へんひ
)
に
生
(
うま
)
れ、
昏庸頑夫
(
こんようぐわんふ
)
の妻となり、
巧妻
(
こうさい
)
常
(
つね
)
に
拙夫
(
せつふ
)
に
伴
(
ともなは
)
れて
眠
(
ねふ
)
り、
荊棘
(
けいきよく
)
と
倶
(
とも
)
に
腐
(
くさ
)
らん事
憐
(
あはれむ
)
に
堪
(
たえ
)
たり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「ホウ、半鐘がありますぜ。斯樣なところに
旅舍
(
やどや
)
も有る——
是
(
この
)
次に來る時は是非あの
旅舍
(
やどや
)
で泊めて貰ふんだネ。」
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
吾人は政論家として
若
(
もし
)
くは経世家として、
是
(
この
)
問題を唱道する者にあらず、尤も濃厚なる、尤も着実なる宗旨家として、善く世の道理力と人の正心とを
対手
(
あひて
)
として
「平和」発行之辞
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「
特
(
ひと
)
リ怪ム、
是
(
この
)
時ニ当リテ敢テ法典ノ実施ニ反抗セントスル者アルヲ、此輩畢竟不法不理ナル慣習ノ下ニ於テ其奸邪曲策ヲ弄セントスル者ノミ、
咄
(
とつ
)
何等ノ
猾徒
(
かっと
)
ゾ」
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
又曰く、予深く其の去るを
惜
(
おし
)
み、
為
(
ため
)
に
是
(
この
)
詩を
賦
(
ふ
)
す、既に其の素有の善を揚げ、
復
(
また
)
勗
(
つと
)
むるに遠大の業を以てすと。潜渓の孝孺を愛重し奨励すること、至れり尽せりというべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
彼徒
(
かのと
)
は
之
(
これ
)
を寛仮すること
能
(
あた
)
はず、
不得已
(
やむをえず
)
斬殺に及びしものなり。其壮烈果敢、桜田の挙にも
可比較
(
ひかくすべし
)
。
是
(
この
)
故
(
ゆゑ
)
に
苟
(
いやしくも
)
有義気
(
ぎきある
)
者、愉快と称せざるはなし。
抑如此
(
そも/\かくのごとき
)
事変は、下情の
壅塞
(
ようそく
)
せるより起る。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
天智
(
てんじ
)
天皇のみ代だけについて見ても「
是
(
この
)
歳
(
とし
)
水
(
みず
)
碓
(
うす
)
を造り
而
(
て
)
冶
(
かね
)
※
(
わかす
)
」とか「
始
(
はじめ
)
て
漏剋
(
ろうこく
)
を用う」とか貯水池を築いて「
水城
(
みずき
)
」と名づけたとか、「指南車」「
水臬
(
みずばかり
)
」のような器械の献上を受けたり
自由画稿
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
『湖山楼詩稿』に「
是
(
この
)
日陰雲四塞。」〔是ノ日陰雲
四
(
よも
)
ニ
塞
(
ふさ
)
グ〕といってある。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
嗟乎
(
あゝ
)
惜
(
をしむ
)
べし、かゝる
美人
(
びじん
)
も
是
(
この
)
辺鄙
(
へんひ
)
に
生
(
うま
)
れ、
昏庸頑夫
(
こんようぐわんふ
)
の妻となり、
巧妻
(
こうさい
)
常
(
つね
)
に
拙夫
(
せつふ
)
に
伴
(
ともなは
)
れて
眠
(
ねふ
)
り、
荊棘
(
けいきよく
)
と
倶
(
とも
)
に
腐
(
くさ
)
らん事
憐
(
あはれむ
)
に
堪
(
たえ
)
たり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
是
(
この
)
山国に住む人々を分けて見ると、
大凡
(
おおよそ
)
五通りに別れて居ます。それは旧士族と、町の商人と、お百姓と、
僧侶
(
ばうさん
)
と、それからまだ外に穢多といふ階級があります。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『たとへいかなる目を見ようと、いかなる人に
邂逅
(
めぐりあ
)
はうと決して其とは
自白
(
うちあ
)
けるな、一旦の
憤怒
(
いかり
)
悲哀
(
かなしみ
)
に
是
(
この
)
戒
(
いましめ
)
を忘れたら、其時こそ
社会
(
よのなか
)
から捨てられたものと思へ。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
雲
(
くも
)
脚下
(
あしもと
)
に
起
(
おこ
)
るかとみれば、
忽
(
たちまち
)
晴
(
はれ
)
て
日光
(
ひのひかり
)
眼
(
め
)
を
射
(
ゐ
)
る、身は天外に在が如し。
是
(
この
)
絶頂は
周
(
めぐり
)
一里といふ。
莽々
(
まう/\
)
たる
平蕪
(
へいぶ
)
高低
(
たかひく
)
の所を
不見
(
みず
)
、山の名によぶ
苗場
(
なへば
)
といふ所こゝかしこにあり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
やがて、種牛の
眉間
(
みけん
)
を目懸けて、一人の屠手が
斧
(
をの
)
(一方に長さ四五寸の
管
(
くだ
)
があつて、致命傷を与へるのは
是
(
この
)
管である)を
振翳
(
ふりかざ
)
したかと思ふと、もう其が是畜生の最後。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
雲
(
くも
)
脚下
(
あしもと
)
に
起
(
おこ
)
るかとみれば、
忽
(
たちまち
)
晴
(
はれ
)
て
日光
(
ひのひかり
)
眼
(
め
)
を
射
(
ゐ
)
る、身は天外に在が如し。
是
(
この
)
絶頂は
周
(
めぐり
)
一里といふ。
莽々
(
まう/\
)
たる
平蕪
(
へいぶ
)
高低
(
たかひく
)
の所を
不見
(
みず
)
、山の名によぶ
苗場
(
なへば
)
といふ所こゝかしこにあり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その小屋へ一宿しゝに
是
(
この
)
日は六月十二日にて此御鉢といふ所へ
竜燈
(
りうとう
)
のあがる夜なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その小屋へ一宿しゝに
是
(
この
)
日は六月十二日にて此御鉢といふ所へ
竜燈
(
りうとう
)
のあがる夜なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“是”の意味
《名詞》
(ゼ)正しいこと。
(出典:Wiktionary)
是
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
“是”を含む語句
如是
彼是
是非
是方
是限
於是
頑是
是々
是処
是有
是等
如是我聞
是程
是沙汰
彼方是方
是公
方是乎可信依
如是縁庵
是切
是無
...