“平蕪”の読み方と例文
読み方割合
へいぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼の下の大河を隔てた夕暮富士を越えて、あざやかな平蕪へいぶの中に点々と格納庫の輝くのは各務かがみヶ原の飛行場である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
末々その後裔こうえいがこんな海端の平蕪へいぶの地に、集合しまた放浪しようとも思わなかったことは同じだが、人間の長所は次々の境涯に応じて組織を拡大し生活ぶりを変え
雪が消えてまだ間もあるまいと思われる原は、岩銀杏が隙間もなく密生して、緑青をぶちまけたような平蕪へいぶに、珍車、立山竜胆、四葉塩竈よつばしおがまなどが鮮かな色彩を点じている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)