思想の領地は栄光ある天門より暗濛たる深谷に広がれり。羽衣を着けたる仙女も此領地の中に舞ひ、悪火を吐く毒鬼も此の裡に棲めり。思想の境地は実に天の与へたる自由意志の鬭塲なり。美は醜と闘ひ、善は悪と争ふ、或は桂冠を戴きて此の舞台より歴史の或一隅に …
著者 | 北村透谷 |
ジャンル | 哲学 > 東洋思想 > 日本思想 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「評論 十三號」女學雜誌社、1893(明治26)年9月23日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約3分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約5分(300文字/分) |