トップ
>
是
>
こゝ
ふりがな文庫
“
是
(
こゝ
)” の例文
天下の善人盡く惡人たりとせば、吾人
豈
(
あに
)
道徳の鼎の輕重を問はざるを得むや。
是
(
こゝ
)
を以て道徳の理想は戮力なくして成立し得るものならざるべからず。
美的生活を論ず
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
壓制
(
あつせい
)
、
僞善
(
ぎぜん
)
、
醜行
(
しうかう
)
を
逞
(
たくまし
)
うして、
以
(
も
)
つて
是
(
これ
)
を
紛
(
まぎ
)
らしてゐる。
是
(
こゝ
)
に
於
(
おい
)
てか
奸物共
(
かんぶつども
)
は
衣食
(
いしよく
)
に
飽
(
あ
)
き、
正義
(
せいぎ
)
の
人
(
ひと
)
は
衣食
(
いしよく
)
に
窮
(
きう
)
する。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「オイ/\飛んだことを言ふ——デ、
彼奴
(
きやつ
)
に一杯、酒を飲ませて
遣
(
やら
)
うと思ふんだが、我々の手では駄目だから、
是
(
こゝ
)
に
於
(
おい
)
てか花吉大明神の御裾にお
縋
(
すが
)
り申すのだ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
何にせよ源護の方でも鬱懐
已
(
や
)
む
能
(
あた
)
はずして
是
(
こゝ
)
に至つたのであらうし、将門の方でも刀を抜いて見れば修羅心
熾盛
(
しせい
)
になつて、遣りつけるだけは遣りつけたのだらう。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
是
(
こゝ
)
だけ聞きて目科は「夫で好し
最
(
も
)
う聞く事は無いからお前下るが好い」と云い老女が外の戸まで立去るを
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
是
(
こゝ
)
に於て花魁の何うも……実に
取敢
(
とりあえ
)
ず即答の御返歌になるてえのは、大概の
歌詠
(
うたよみ
)
でも出来んことでございますのに、花魁は
歌嚢
(
うたぶくろ
)
俳諧嚢何んでも
天稟
(
てんぴん
)
備わった
佳人
(
かじん
)
なんで
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
是
(
こゝ
)
に於て余は独逸人に一問を足した、
若
(
も
)
し
伯林
(
ベルリン
)
でカイゼルの命名日に、
何人
(
なんぴと
)
かかゝる処で愛国的示威運動を企てたら、独逸の警察や社会は果して之を何といふであらうかと。
露都雑記
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
是
(
こゝ
)
に
於
(
おい
)
て
乎
(
か
)
、今の
叙事詩
(
エポス
)
すくなき世にありては
戲曲
(
ドラマ
)
をして第一位に居らしめざることあたはざるべし。これを早稻田文學が沒理想を説きて戲曲を
嗜
(
たし
)
む
所以
(
ゆゑん
)
とす。われは其意を取りて其言を取らず。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
是
(
こゝ
)
に於て興の起るに堪へず、更に疾驅してこれに赴く。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
是
(
こゝ
)
に
於
(
おい
)
てか、君、
急
(
には
)
かにわが前に現はれ給ふ。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
是
(
こゝ
)
にやうやく桎梏となつて
傾ける殿堂
(新字旧仮名)
/
上里春生
(著)
這麼事
(
こんなこと
)
を
恐
(
おそ
)
れるのは
精神病
(
せいしんびやう
)
に
相違
(
さうゐ
)
なき
事
(
こと
)
、と、
彼
(
かれ
)
も
自
(
みづか
)
ら
思
(
おも
)
ふて
是
(
こゝ
)
に
至
(
いた
)
らぬのでも
無
(
な
)
いが、
偖
(
さて
)
又
(
また
)
考
(
かんが
)
へれば
考
(
かんが
)
ふる
程
(
ほど
)
迷
(
まよ
)
つて、
心中
(
しんちゆう
)
は
愈々
(
いよ/\
)
苦悶
(
くもん
)
と、
恐怖
(
きようふ
)
とに
壓
(
あつ
)
しられる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
思ふて
是
(
こゝ
)
に至れば、吾人は大道
廢
(
すた
)
れて仁義ありてふ老子の言の、千古の眞理なるを認むると同時に、所謂る道徳なるものの價値の甚だ貧少なるに驚かざるを得ざる也。
美的生活を論ず
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
歳のゆかん
娘気
(
むすめぎ
)
に思い違いを致し、
一層
(
いっそ
)
尼にでも成ろうと心を決し不図家出を致しましたが、向島の
白髭
(
しらひげ
)
の
傍
(
そば
)
に
蟠竜軒
(
ばんりゅうけん
)
という尼寺がございます、
是
(
こゝ
)
へ駈込んで参りましたが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
而るに為憲と貞盛等と心を同じうし、三千余の精兵を率ゐて、
恣
(
ほしいまゝ
)
に兵庫の
器仗戎具
(
きぢやうじゆうぐ
)
並びに
楯
(
たて
)
等を出して戦を
挑
(
いど
)
む。
是
(
こゝ
)
に於て将門士卒を励まし意気を起し、為憲の軍兵を討伏せ了んぬ。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
主人公をば必ずしも設けず、たま/\これを設けても、事の脈絡を
繋
(
つな
)
がむ料にしたるのみ。されば大かたの事變は、主人公の性行より起らしめずして、偶然外より來らしむ。
是
(
こゝ
)
に於て人物は客觀なり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
是
(
こゝ
)
に於てか美的生活の範圍も亦隨うて本能の滿足以外に擴充せらるゝことを得。
美的生活を論ず
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
譬へば
是
(
こゝ
)
に美術家があると假定して見ると、古往今來盡未來の第一位の人たらんとするものもあり、古の人に比して、誰位になり得れば、滿足と思ふものもあり、それよりも低き古人を眼中に置いて
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
是
(
こゝ
)
に
於
(
おい
)
てか
彼等
(
かれら
)
は
常
(
つね
)
に
滿足
(
まんぞく
)
で、
何事
(
なにごと
)
にも
又
(
また
)
驚
(
おどろ
)
かぬのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
談理を廻護する論は
是
(
こゝ
)
に於てや興りぬ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“是”の意味
《名詞》
(ゼ)正しいこと。
(出典:Wiktionary)
是
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
“是”を含む語句
如是
彼是
是非
是方
是限
於是
頑是
是々
是処
是有
是等
如是我聞
是程
是沙汰
彼方是方
是公
方是乎可信依
如是縁庵
是切
是無
...