“這麼事”の読み方と例文
読み方割合
こんなこと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
這麼事こんなことを考へながら茸を味つてゐると、今日此頃このごろついぞ物を味ひしめるといふ程の余裕ゆとりが無くなつてゐたのに気が付いた。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
打明うちあけてもをしますとな、エウゲニイ、フエオドロヰチもうわたくしうから這麼事こんなことになりはせんかとおもつてゐましたのさ。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
這麼事こんなことおそれるのは精神病せいしんびやう相違さうゐなきこと、と、かれみづかおもふてこゝいたらぬのでもいが、さてまたかんがへればかんがふるほどまよつて、心中しんちゆう愈々いよ/\苦悶くもんと、恐怖きようふとにあつしられる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)