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是
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これ
ふりがな文庫
“
是
(
これ
)” の例文
少しは邪推の
悋気
(
りんき
)
萌
(
きざ
)
すも我を忘れられしより子を忘れられし所には起る事、正しき女にも切なき
情
(
じょう
)
なるに、天道怪しくも
是
(
これ
)
を恵まず。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
是
(
これ
)
は
偉
(
えら
)
い!……
畫伯
(
ぐわはく
)
の
自若
(
じじやく
)
たるにも
我折
(
がを
)
つた。が、
御當人
(
ごたうにん
)
の、すまして、これから
又
(
また
)
澁谷
(
しぶや
)
まで
火
(
か
)
を
潛
(
くゞ
)
つて
歸
(
かへ
)
ると
言
(
い
)
ふには
舌
(
した
)
を
卷
(
ま
)
いた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
是
(
これ
)
から
釣堀
(
つりぼり
)
へまゐりますと、
男女
(
なんによ
)
の
二人連
(
ふたりづれ
)
ゆゑ
先方
(
せんぱう
)
でも
気
(
き
)
を
利
(
き
)
かして
小間
(
こま
)
へ
通
(
とほ
)
して、
蜆
(
しゞみ
)
のお
汁
(
つけ
)
、お
芋
(
いも
)
の
煑転
(
につころ
)
がしで
一猪口
(
いつちよこ
)
出ました。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いわゆる
扶桑
(
ふそう
)
伝説はすなわち
是
(
これ
)
で、多分は太陽の海を離るる光景の美しさ
貴
(
とう
)
とさから、導かれたもののごとく私たちは推測している。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
然
(
しか
)
し
是
(
これ
)
は
活
(
い
)
きた
話
(
はなし
)
とか、
交際
(
かうさい
)
とかと
云
(
い
)
ふものとは
又
(
また
)
別
(
べつ
)
で、
餘
(
あま
)
り
適切
(
てきせつ
)
な
例
(
れい
)
では
有
(
あ
)
りませんが、
例
(
たと
)
へば
書物
(
しよもつ
)
はノタで、
談話
(
だんわ
)
は
唱歌
(
しやうか
)
でせう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
三四郎は
是
(
これ
)
で云へる丈の事を
悉
(
ことごと
)
く云つた積りである。すると、女はすこしも刺激に感じない、しかも、
例
(
いつも
)
の如く男を酔はせる調子で
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
従来
極
(
き
)
わめて親切に
且
(
か
)
つ妥当な批評をして来た、甲賀三郎氏が
是
(
これ
)
に
就
(
つ
)
いて、批評しなかったということを、私には鳥渡受け取れません。
印象に残った新作家
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
且
(
かつ
)
面白
(
おもしろ
)
い
人物
(
じんぶつ
)
であるから
交際
(
かうさい
)
して
見給
(
みたま
)
へと
云
(
い
)
ふのでありました、
是
(
これ
)
から
私
(
わたし
)
が
又
(
また
)
山田
(
やまだ
)
と
石橋
(
いしばし
)
とを
引合
(
ひきあは
)
せて、
先
(
ま
)
づ
桃園
(
とうゑん
)
に
義
(
ぎ
)
を
結
(
むす
)
んだ
状
(
かたち
)
です
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「平和と戦争」と題するトルストイの著書の終局に載するところ、即ち
是
(
これ
)
なり。其他の著書にも、此意を談ずるところ少なからず。
トルストイ伯
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
春の雪は
消
(
きえ
)
やすきをもつて
沫雪
(
あわゆき
)
といふ。
和漢
(
わかん
)
の春雪
消
(
きえ
)
やすきを
詩哥
(
しいか
)
の
作為
(
さくい
)
とす、
是
(
これ
)
暖国
(
だんこく
)
の事也、寒国の雪は
冬
(
ふゆ
)
を
沫雪
(
あわゆき
)
ともいふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『エヘン!』と一つ
咳拂
(
せきばら
)
ひして、
鼠
(
ねずみ
)
は
尊大
(
そんだい
)
に
構
(
かま
)
へて、『
諸君
(
しよくん
)
宜
(
よろ
)
しいか?
最
(
もつと
)
も
乾燥無味
(
かんさうむみ
)
なものは
是
(
これ
)
です、まァ
默
(
だま
)
つて
聞
(
き
)
き
給
(
たま
)
へ、
諸君
(
しよくん
)
! ...
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
是
(
これ
)
等が黄色な
灯
(
ひ
)
で
照
(
てら
)
されて居るのを私は云ひ知れない不安と恐怖の目で見て居るのであつた。
終
(
しま
)
ひには両手で顔を覆ふてしまつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
『
是
(
これ
)
はまあ
極
(
ご
)
く/\秘密なんだが——君だから話すが——』と青年は声を低くして、『君の学校に居る瀬川先生は調里ださうだねえ。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
責任
(
せきにん
)
といふ
事
(
こと
)
に
重
(
おもき
)
を
置
(
お
)
きたいのもこれが
爲
(
た
)
め、
依頼心
(
いらいしん
)
が
多
(
おほ
)
いのも
是
(
これ
)
が
爲
(
た
)
め、
又
(
また
)
意志
(
いし
)
の
強固
(
きやうこ
)
でないといふのも
是
(
これ
)
が
爲
(
た
)
めであらうと
思
(
おも
)
ひます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
是
(
これ
)
また、
御本尊
(
ごほんぞん
)
十
羅刹
(
らせつ
)
に申上て候。今日
佛
(
ほとけ
)
、
生
(
うま
)
れさせまします時に、三十二の不思議あり、此事、
周書異記云文
(
しうしよいきといふふみ
)
にしるし
置
(
お
)
けり。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
親でもない人を誰が親にして事える者があるかと云うような調子で、折々は互に説が
違
(
ちがっ
)
て居ました。
是
(
これ
)
れは私の十六、七の頃と思います。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
一夜
(
いちや
)
涼風
(
りょうふう
)
を銀座に追う。
人
(
ひと
)
肩
(
かた
)
を
摩
(
ま
)
す。正に
是
(
これ
)
連袵
(
れんじん
)
幃
(
い
)
を成し
挙袂
(
きょべい
)
幕を成し
渾汗
(
こんかん
)
雨を成すの壮観なり。良家の児女盛装してカッフェーに出入す。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「お竹倉」は勿論その頃には
厳
(
いかめ
)
しい陸軍被服廠や両国駅に変つてゐた。けれども震災後の
今日
(
こんにち
)
を思へば、——「
卻
(
かへ
)
つて
并州
(
へいしう
)
を望めば
是
(
これ
)
故郷」
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
右の方に尾根らしいものがちょいちょい姿を見せる。しかし
是
(
これ
)
は松葉沢の源頭に当るものらしい。二人で左右に別れて切明けの跡を探した。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
一に
曰
(
いは
)
く、
和
(
やはらぎ
)
を以て貴しと
為
(
な
)
し、
忤
(
さか
)
ふこと無きを
宗
(
むね
)
と為せ。人皆
党
(
たむら
)
有り、
亦
(
また
)
達
(
さと
)
れる者少し。
是
(
これ
)
を以て、或は
君父
(
きみかぞ
)
に
順
(
したが
)
はずして
乍
(
ま
)
た
隣里
(
さととなり
)
に
違
(
たが
)
ふ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
余にして
是
(
これ
)
と彼とを分別するの力なきならば余は誰によりて身を処せんや、見よ彼ら余の不遜を責むるものも
相互
(
あいたがい
)
に説を
異
(
こと
)
にするにあらずや
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
此
(
この
)
四郎右衞門は
當年
(
たうねん
)
六十五歳の
老人
(
らうじん
)
なり夫を是より三十五年の
間
(
あひだ
)
殘金
(
ざんきん
)
の
勘定
(
かんぢやう
)
に
懸
(
かゝ
)
らば
是
(
これ
)
何歳
(
なんさい
)
に至るぞや
大岡殿
(
おほをかどの
)
の
仁心
(
じんしん
)
思
(
おも
)
ふべし
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「滅せぬもののあるべきか。
是
(
これ
)
を
菩提
(
ぼだい
)
の種と思いさだめざらんは、口惜しかりき次第ぞと、急ぎ、都に上りつつ、敦盛卿の
御首
(
みしるし
)
を見れば——」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
以
(
もつ
)
て、あゝ云ふ世界を頭から拒絶して
了
(
しま
)
ふのは、
寧
(
むし
)
ろあゝ云ふものに敗ける事だよ。
其
(
その
)
点では僕はもつと勇敢だ。僕は
是
(
これ
)
からダンスを始めるよ。
私の社交ダンス
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
因
(
よつ
)
て
齊
(
せい
)
に
家
(
いへ
)
せり。
世
(
よ
)
の・
老子
(
らうし
)
を
學
(
まな
)
ぶ
者
(
もの
)
は
則
(
すなは
)
ち
儒學
(
じゆがく
)
を
絀
(
しりぞ
)
け、
儒學
(
じゆがく
)
も
亦
(
また
)
老子
(
らうし
)
を
絀
(
しりぞ
)
く。『
道
(
みち
)
、
同
(
おな
)
じからざれば、
相
(
あひ
)
爲
(
た
)
めに
謀
(
はか
)
らず』とは、
豈
(
あに
)
是
(
これ
)
を
謂
(
い
)
ふ
邪
(
か
)
。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
あゝ王者よ、吾は以何ばかり忠実なる、王の勇敢なる軍人であらうよ! 吾
是
(
これ
)
なる剣は賢き王の御旗の許に是如く麗はしく喜びに踊りつゝあり。
青白き公園
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
昨夜老人の
許
(
もと
)
へ来たのは
唯
(
た
)
だ藻西一人さ、帳番の証言だから
是
(
これ
)
も確かだ、藻西は宵の九時頃に来て十二時頃まで居た
相
(
そう
)
だ
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
罪過の語はアリストテレスが、
之
(
これ
)
を悲哀戯曲論中に用ひしより起原せるものにして、
独逸語
(
ドイツご
)
の
所謂
(
いはゆる
)
「シウルド」
是
(
これ
)
なり。
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
もっとも牧之翁自身も、「
是
(
これ
)
余が発明にあらず諸書に散見したる古人の説なり」といっているのであるから、
此処
(
ここ
)
では問題にすることもなかろう。
語呂の論理
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
日本
(
にほん
)
の
化物
(
ばけもの
)
は
後世
(
こうせい
)
になる
程
(
ほど
)
面白
(
おもしろ
)
くなつて
居
(
ゐ
)
るが、
是
(
これ
)
は
初
(
はじ
)
め
日本
(
にほん
)
の
地理的關係
(
ちりてきくわんけい
)
で
化物
(
ばけもの
)
を
想像
(
さうざう
)
する
餘地
(
よち
)
がなかつた
爲
(
ため
)
である。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
「然うかい、君も然うなのかい、」と私は引取ツて、「工場の前も
幾度
(
いくたび
)
通
(
とほ
)
ツたか知れないが、今日
程
(
ほど
)
悲しいと
感
(
かん
)
じたことは
是
(
これ
)
まで
一度
(
いちど
)
もなかツた。 ...
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
皆
是
(
これ
)
剣道の師の命令に
叛
(
そむ
)
き、女侠客の為に抑留されて、心ならずも堕落していた身から出た
錆
(
さび
)
。斯う成るのも自業自得と、悔悟の念が犇々と迫った。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
「わが
郷関
(
きょうかん
)
何
(
いず
)
れの処ぞ
是
(
これ
)
なる、煙波江上、人をして愁えしむ」と魚容は、うっとり呟いた時、竹青は振りかえって
竹青
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
野干すなわち口脚を以て水を通ず、水入って井に満ち師子浮み出づ、仏いわく師子王は我身
是
(
これ
)
なり、五百師子は諸比丘是なり、野干は
阿難
(
あなん
)
是なりと〉。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
扨て参考書だが、帯は愚か、
襷
(
たすき
)
にもならない本ばかりで、あれでもなし
是
(
これ
)
でもなしと、やっと捜がし出したのがオーベルラントで四冊ものの登山案内
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
是
(
これ
)
は明らかに荷が勝ち過ぎたのと、彼の体力の不足から来たものだろう。予は彼の為に、後者を其の原因に
採
(
と
)
る。
青べか日記:――吾が生活 し・さ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
余
(
よ
)
明治
(
めいぢ
)
三十五
年
(
ねん
)
春
(
はる
)
四
月
(
ぐわつ
)
、
徳島
(
とくしま
)
を
去
(
さ
)
り、
北海道
(
ほくかいだう
)
に
移住
(
いぢゆう
)
す。
是
(
これ
)
より
先
(
さ
)
き、
四男
(
しなん
)
又一
(
またいち
)
をして、
十勝國
(
とかちのくに
)
中川郡
(
なかがはごほり
)
釧路國
(
くしろのくに
)
足寄郡
(
あしよろごほり
)
に
流
(
なが
)
るゝ
斗滿川
(
とまむがは
)
の
畔
(
ほとり
)
に
牧塲
(
ぼくぢやう
)
を
經營
(
けいえい
)
せしむ。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
大阪方の主将は木村重成、長曾我部
盛親
(
もりちか
)
の二人。
是
(
これ
)
に向うは河内国の先鋒藤堂高虎兵五千、井伊直孝三千二百。
大阪夏之陣
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
又定生の外祖母と稱するものも別本に見えてゐる。「貞圓妙達
比丘尼
(
びくに
)
、天明七年
丁未
(
ていび
)
八月十一日」と書し、深川佐賀町一向宗と註してあるものが
即
(
すなはち
)
是
(
これ
)
である。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
何卒、梅子さん、
呉々
(
くれ/″\
)
も
是
(
これ
)
の御研究をお忘れないことを望みます、人生の
奥義
(
あうぎ
)
は此の
些
(
さゝや
)
かなる新約書の中に
溢
(
あふ
)
れて、
汲
(
く
)
めども尽くることは無いでありませう
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
□四月させる事なし、鉄線開き
笋
(
たけのこ
)
出。
蜩
(
ひぐらし
)
鳴き、
蚯蚓
(
みみず
)
出、
螻蟈
(
けら
)
鳴き、芭蕉実を結ぶ、国人
是
(
これ
)
を甘露と名づく。
南嶋を思いて:――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ――
(新字新仮名)
/
新村出
(著)
唯
(
ただ
)
是
(
これ
)
だけの事ならば別に
仔細
(
しさい
)
無
(
な
)
し、こゝに不思議なるは
其
(
そ
)
の女の顔で、眼も鼻も無い
所謂
(
いわゆる
)
のツぺらぼう。
雨夜の怪談
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
身共は京都に
在
(
おわ
)
します
一品薬王寺宮
(
いっぽんやくおうじのみや
)
様の
御申付
(
おもうしつけ
)
によって
是
(
これ
)
まで参いった宮侍、吉岡鉄之進と申す者じゃ。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
火を月の方に送るも
是
(
これ
)
、滅ぶる心を動かすも是、地を相寄せて一にするもまた是なり 一一五—一一七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
御礼
御序
(
おついで
)
に
御頼
(
おたのみ
)
申候。
猶
(
なお
)
あなたよりも御祝之品に預り痛み入候。いづれ
是
(
これ
)
より御礼
可申上
(
もうしあぐべく
)
候。扇子
丈
(
だけ
)
あり
合
(
あわせ
)
を
呈
(
ていし
)
候。御入手
可被下
(
くださるべく
)
候。御出張之先之事、御案も候半。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
直諫とは
過
(
あやま
)
ちをいいあらわし、
理
(
り
)
をすぐにのべて、
是非
(
ぜひ
)
をまげず、つよく
諫
(
いさ
)
むるなり。かくのごとくなれば聞く人おそれて従う。
孔子
(
こうし
)
の法語の
言
(
げん
)
とのたまう
是
(
これ
)
なり。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「えゝ天人のものなんかは地の人間が買やしない。
私達
(
わたしたち
)
がいつまで
之
(
これ
)
をもつてゐたところが何の用にもたりないから、いつそのこと
是
(
これ
)
は竜宮様へ差し上げてしまへ。」
竜宮の犬
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
是
(
これ
)
も用法
不詳
(
ふしやう
)
なれど、
煙管
(
きせる
)
のラウの如き
管
(
くだ
)
をば上より下へ
傾
(
かたむ
)
け
差
(
さ
)
し
込
(
こ
)
み、
全体
(
ぜんたい
)
をば大なる西洋煙管の如くにし、噐中に
飮
(
の
)
み
物
(
もの
)
を
盛
(
も
)
りて管より之を
吸
(
す
)
ひしやに考へらる。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
是
(
これ
)
は又余りに失敬なと腹の中に熱いうねりが立つものから、予は平気を装うのに余程骨が折れる。
浜菊
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
……………………もう
是
(
これ
)
までと思った私は、矢庭に懐の
小刀
(
ナイフ
)
を抜くと、ぶッつかる様に、その友人の胸を目がけて突進しました。……………………一瞬間の出来事です。
双生児:――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話――
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“是”の意味
《名詞》
(ゼ)正しいこと。
(出典:Wiktionary)
是
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
“是”を含む語句
如是
彼是
是非
是方
是限
於是
頑是
是々
是処
是有
是等
如是我聞
是程
是沙汰
彼方是方
是公
方是乎可信依
如是縁庵
是切
是無
...