がわ)” の例文
夏山 夏野 夏木立なつこだち 青嵐 五月雨さみだれ 雲の峰 秋風 野分のわき 霧 稲妻 あまがわ 星月夜 刈田 こがらし 冬枯ふゆがれ 冬木立 枯野 雪 時雨しぐれ くじら
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
今から一万二、三千年の子孫の世には北極はとんでもないあまがわのはずれを向いて、七夕の星が春見えるような事になる。
歳時記新註 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
シャトー・アルヌーへ至るデューランスがわの橋さえもほとんど牛車をささうることあたわじ。彼ら牧師輩は皆かくのごとく、貪慾どんよく飽くなきの徒なり。
万事を忘れて音楽を聴いている最中さいちゅう、恋人の接吻せっぷんっている最中、若葉のかげからセエヌがわの夕暮を眺めている最中にも、絶えず自分の心に浮んで来た。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのうち九月も末になって、毎晩あまがわが濃く見えるあるよいの事、空から降ったように安之助がやって来た。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
陛下よ、このまことのこころが今日こんにちガンジスがわをさかさまにながれさせたわけでございます
手紙 二 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ああもしそんな馬鹿な真似まねをしていましたら、私はもうとっくにセーヌがわの底にでも沈んでるでしょう。私はその不名誉を忍びきれなかったでしょう、気の毒な夫にかけた苦しみを
中国の江南こうなんの景色、セイロンの落日の景色、仏蘭西のローヌ河畔の木の芽の景色、ムードンの森の驟雨しゅううの景色、独逸ドイツのラインがわの古城の景色、ベルギーのヒヤシンス・チュウリップ等の花畠はなばたけ
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
暗い夜で、雨気あまけを含んだ低い雲の間に、うすいあまがわが微かに流れていた。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それからいもうとは、もう黄金こがねすなかわなかげることをめてしまいました。下界げかいからとおそらあおぐと、あまがわいろがだんだんとしろくなって、そのときから黄金こがねかがやいてえなくなったのであります。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
印度インドのガンジスがわはあるとき、水がしてはげしくながされていました。
手紙 二 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)