いゝ)” の例文
「そう、あの局の帰りに来るといゝんだけど、家に急ぐ用が有ったもんだから……」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
婆アいゝかえ、頼むよ、おいらは明日あしたの朝早く起るから、お前飯を炊かして、孝助殿に尾頭付きでぽッぽッと湯気の立つ飯を食べさして立たせてやりたいから、いゝかえ、ゆるりとお休み
くだんの馬士見付みつけて是御用だ繪符だ/\若いしうオイ/\と云ふに面々めん/\ばた/\と飛下とびおりる故九助は是サ馬士殿おろさず共いゝ憫然かあひさうな何さ惣體そうたいに根方の奴等やつらはずるいから時々とき/″\に合せて置ねへと成やせん時に旦那いそぎなら箱根を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
又「いゝやな」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
三人昨日五人とどれどうだか分る者か何でもいゝは金さへ取ば仔細なしだ生首なまくび一ツ渡してやらうと云はわきから一人の非人が夫でもおやくびだと云から向うにも見知みしりあらほかの首では承知しまいと云ば一人の非人さればさ何だと云て相手あひては座頭のばうだから見分みわけが有物か首さへやれいゝ然樣さうして直に下屋敷へ葬むるで有らうからいゝ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)