“古御所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるごしょ77.8%
ふるごしよ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相馬そうま古御所ふるごしょの破れた翠簾すいれんの外に大きい蝙蝠が飛んでいたなどは、確かに一段の鬼気を添えるもので、昔の画家の働きである。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
台所と、この上框あがりがまちとを隔ての板戸いたどに、地方いなか習慣ならいで、あしすだれの掛ったのが、破れる、れる、その上、手の届かぬ何年かのすすがたまって、相馬内裏そうまだいり古御所ふるごしょめく。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、ではない。ばさりととなへたはおとで、正体しやうたい二本にほん番傘ばんがさ、トじやひらいたはいゝが、古御所ふるごしよすだれめいて、ばら/\にけてる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
狐狸こり棲家すみかふのだ、相馬さうま古御所ふるごしよ、いや/\、さけえんのあるところ酒顛童子しゆてんどうじ物置ものおきです、これは……」
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)