“ふるごしょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
古御所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その部屋けは割に明るい電燈が下っているけれど、うす黒くなったふすま、破れた障子しょうじ雨漏あまもりの目立つ砂壁、すすけた天井、すべての様子がイヤに陰気で、まるで相馬の古御所ふるごしょといった感じだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「ああとうとうこのお館も無住の古御所ふるごしょになってしまうのね」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これの合図に、相馬内裏そうまだいり古御所ふるごしょの管絃。笛、太鼓にかねを合わせて、トッピキ、ひゃら、ひゃら、テケレンどん、幕をあおって、どやどやと異類異形が踊ってでた。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)