“翠簾”の読み方と例文
読み方割合
すいれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相馬の古御所の破れた翠簾すいれんの外に大きい蝙蝠が飛んでいたなどは、確かに一段の鬼気を添えるもので、昔の画家の働きである。
薬前薬後 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
行って見ると、京都の五条家からは奉納の翠簾すいれんが来てる、平田家からは蔵版書物の板木はんぎを馬に幾というほど寄贈して来てるというにぎやかさサ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
軒の翠簾すいれんに、風がうごき、どこかで女童めわらべたちの笑いさざめきが流れていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)