“快暢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいちょう50.0%
こゝろよ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の健康と財産と身体と仕事とによく意を用いていた。一瞬間の価をよく知っており、常にとは言えないが一年の価も知っていた。節制で快暢かいちょうで温和で忍耐強かった。
やうやく安心して、やがて話し/\行く連の二人の後姿は、と見ると其時はおよそ一町程も離れたらう。急に日があたつて、湿しめつた道路も輝き初めた。温和やはらか快暢こゝろよい朝の光は小県ちひさがたの野に満ちあふれて来た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)