愉快おもしろ)” の例文
何か面白い談話はなしがありましたろう。「ちっとも愉快おもしろくはありませんでした、がこれから面白くなるだろうと思うのです。追々お談話申しましょう。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
照子は一番に大賛成、「御前またいくさの談話を遊ばせな。あの貴下あなたが命からがらで御遁おにげ遊ばす処が一番愉快おもしろい。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とさも聞惚ききとれたる風を装おい、愉快おもしろげに問いかくれば、こは怪談の御意に叶いしことと亭主はしきり乗地のりじとなり
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴女が自殺をなさればまた一つ新らしい材料が出るから、実に愉快おもしろい。深川綾子はこういう次第で自殺をしたと、その理由わけを書添えて、早速通信をしてやります。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
愉快おもしろいな、愉快おもしろいな、お天気てんきが悪くつてそとあそべなくつてもいゝや、かさみのて、あめるなかをびしよ/″\れながら、はしうへわたつてくのはいぬしゝだ。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
愉快おもしろいな、愉快いな、お天気が悪くって外へ出て遊べなくってもいや、かさを着て、みのを着て、雨の降るなかをびしょびしょ濡れながら、橋の上を渡ってくのはいのししだ。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あんまり生意気だから一番ひとつおどしてやろうと思って、私があすこに隠れていたがね、男がやると差合さしあいだ、ちょうど可いからお前に頼む、ね、幽霊にならないか。愉快おもしろいよ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴下あなたを、旦那さま、とでも、こちの人とでもいうわ。と大呑気だから、愉快おもしろい、と引受けたんで。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何のむくいも受けないで、白日青天、嫌な者が自分の思いで死んでしまったあとは、それこそ自由自在の身じゃでの、仕たい三昧ざんまい、一人で勝手に栄耀えようをして、世を愉快おもしろく送ろうとか
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ほほう、この若狭わかさ商人あきんどはどこかへ泊ったと見える、何か愉快おもしろい夢でも見ているかな。」
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ほゝう、若狭わかさ商人あきんど何処どこへかとまつたとえる、なに愉快おもしろゆめでもるかな。」
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お客がまた私の大嫌だいきらいな人で、旦那とは合口あいくちだもんだから、愉快おもしろそうに話してたッけが、私は頭痛がしていた処へ、その声を聞くとなお塩梅が悪くなって、胸は痛む、横腹よこッぱらは筋張るね
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
トかうおもつてると愉快おもしろい、愉快おもしろい、愉快おもしろい。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
トこう思って見ていると愉快おもしろい、愉快い、愉快い。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母様おつかさん愉快おもしろいものが歩行あるいてくよ。」
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
母様おっかさん愉快おもしろいものが歩行あるいてくよ。」
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)