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兎
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う
ふりがな文庫
“
兎
(
う
)” の例文
玄妙
(
げんみょう
)
きわまる槍と、
精妙無比
(
せいみょうむひ
)
な太刀はここにたがいの呼吸をはかり、たがいに、
兎
(
う
)
の
毛
(
け
)
のすきをねらい合って一瞬一瞬、にじりよった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ヤレ昔を忘れて厚かましいだの
可笑
(
おか
)
しいだのと云う念が
兎
(
う
)
の毛ほども腹の底にあっては、是れは榎本の悪いのでなく
此方
(
こっち
)
の卑劣と云うものだから
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「
兎
(
う
)
の毛で突いたほどの隙もない。いかな術者でも戸の隙からは、容易にはいっては来られまい」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
このような娘は折々
運命
(
なにか
)
の間違いであまりかんばしくない家庭に生まれてくるものである。無論、持参金というようなものもなく、
希望
(
のぞみ
)
など
兎
(
う
)
の毛でついた程もなかった。
頸飾り
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
前刻
(
さっき
)
見た
兎
(
う
)
の毛の雲じゃ、一雨来ようと思うた癖に、こりゃ心ない、荷が濡れよう、と爺どのは駆けて戻って、がッたり車を
曳出
(
ひきだ
)
しながら、村はずれの小店からまず声をかけて
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
野村にばかり罪があるわけでもないし、まして新しい妻に
兎
(
う
)
の
毛
(
け
)
ほどのかかわりがあろう筈もない。しかも閑子にばかりきびしい負目であることは、何としてもつらい。渋柿の渋は早くぬきたい。
妻の座
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
見ると怪物は第二弾発射の、
兎
(
う
)
の
毛
(
け
)
程の隙もない身構えだ。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
唯
(
ただ
)
今日では男の子が四人、女の子が五人、
宜
(
よ
)
い
塩梅
(
あんばい
)
に振分けになってると思うばかり、男女長少、腹の底から
之
(
これ
)
を愛して
兎
(
う
)
の毛ほども
分隔
(
わけへだ
)
てはない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“兎”の意味
《名詞: ja》
うさぎ(詳細は、「うさぎ」の項を参照)
(出典:Wiktionary)
兎
漢検準1級
部首:⼉
7画
“兎”を含む語句
木兎
兎角
玉兎
熟兎
脱兎
野兎
兎口
赤兎
家兎
兎狩
兎耳
月兎
耳木兎
兎原
兎道
兎毛
赤兎馬
兎唇
小兎
白兎
...