“玉兎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょくと50.0%
ぎよくと30.0%
たまうさぎ10.0%
つき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行衛を晦(くら)ましている毒婦、雲月斎玉兎(ぎょくと)女史とくっ付き合って、目下、銀座のどこかで素晴らしい人肉売買をやっている事を私はチャント知っている。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
須原驛に着きしは、夜の九時頃なりしが、山中の荒驛(くわうえき)は早くも更けて、冷露(れいろ)聲なく玉兎(ぎよくと)靜かに轉ずるの良夜も更に人の賞するものなく、旅亭は既に戸を閉ぢたるもの多かりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
達磨(だるま)に玉兎(たまうさぎ)に狸の糞(くそ)などという汚(きた)ない菓子に塩煎餅がありまするが、田舎のは塩を入れまするから、見た処では色が白くて旨そうだが、矢張(やはり)こっくり黒い焼方の方が旨いようです。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
玉兎(つき)も仏国西方に傾く頃を南無仏南無仏、恩愛永離(おんないえいり)の時こそ来つれと、髻(もとゞり)斬つて持仏堂(ぢぶつ)に投げこみ、露憎からぬ妻をも捨て、いとをしみたる幼きものをも歯を切(くひしば)つて振り捨てつ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)