“月色”の読み方と例文
読み方割合
げっしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて日は海に入りて、陰暦八月十七日の月東にさし上り、船は金波銀波をさざめかして月色げっしょくのうちをはしる。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
藍は藍がかりし雪の色(即ち明快なる藍)および空の黒さ(即ち濁りし藍)及び桃花とうかを照す月色げっしょく(即ち紅味を帯びたる藍)なり。黄色こうしょく蜂蜜はちみつの色(即ちあかる黄色きいろ)の如し。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)