“げっしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
月蝕70.0%
月色20.0%
月食10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大正四、五年頃、私は帝展に「月蝕げっしょくの宵」を出そうとかかった時、武子さんにモデルになって貰ったことがあります。
好きな髷のことなど (新字新仮名) / 上村松園(著)
藍は藍がかりし雪の色(即ち明快なる藍)および空の黒さ(即ち濁りし藍)及び桃花とうかを照す月色げっしょく(即ち紅味を帯びたる藍)なり。黄色こうしょく蜂蜜はちみつの色(即ちあかる黄色きいろ)の如し。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
月はあるが、月食げっしょくのような春のよい——たちこめている夜霞よがすみに、家もともしびも野も水も、おぼろおぼろとした夜であった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)