“しんがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心願33.3%
心眼27.3%
真贋21.2%
瞋眼6.1%
神丸6.1%
神願3.0%
神龕3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう冷淡な人と仲間になって、祭りをいとなんでも心願しんがんがかなうだろうかと、あやぶむ者の多くなったのも自然である。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あ……夢かア、おや/\盲人めくらてえものはめうもんだなア、てゐるうちには種々いろ/\のものが見えたが、めたらなにも見えない。……心眼しんがんふお話でございます。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
もとより此の写本の真贋しんがんについて判定を下す資格はないので、「于時ときに天和二歳次壬戌如月記之、安積源太夫六十七歳」
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
当時の離別の形式などは今これを詳知する材料に乏しいが、いずれ美しく笑って別れるということは有ろう筈無く、男の瞋眼しんがん、女の怨気えんき、あさましく、忌わしい限りを尽して別れたことであったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
山のいも珈琲コーヒー蝮酒まむしざけ、六神丸しんがんと、戦闘的食餌しょくじを供給するものだから、ナポレオンはたちまちのぼせあがって両眼血走り、全身の血管は脈々と浮きあがり、その鼻息はもっぱら壊れたオルガンのごとく
伊那丸いなまるさまのご武運をうらなうに、どうも亀卜きぼくの示すところがよくないので、前途のおため神願しんがんをたてた」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おごそかなる式のもとに開かるる神龕しんがんの前に額ずく今の人心には、只管ひたすらに神を敬いかしこみたる昔の人のように堅い信念に支配されて、禅頂の耐え難い願いから登山するものであるか否か
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)