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真贋
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しんがん
ふりがな文庫
“
真贋
(
しんがん
)” の例文
その
真贋
(
しんがん
)
のほどは想像にも及ばなかったが、しかし価額表と照し合せての惣治の見当には、たいした狂いがなさそうに彼にも考えられた。
贋物
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
素
(
もと
)
より此の写本の
真贋
(
しんがん
)
について判定を下す資格はないので、「
于時
(
ときに
)
天和二歳次壬戌如月記之、安積源太夫六十七歳」
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
穂先、飾り柄ともににせもの打ち仕立て、そしらぬ顔で納めましたるところ、かりにもご宝蔵を預かるお番士の目に、
真贋
(
しんがん
)
のわからぬ道理ござりませぬ。
右門捕物帖:31 毒を抱く女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
天下取りの大望棄てられて、一介の色餓鬼となられるか、人間
真贋
(
しんがん
)
の
岐路
(
わかれみち
)
、ご熟慮あられい、ご熟慮なさりませ!
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何
(
なん
)
となれば、彼等の判断を
下
(
くだ
)
すべきものはその書画の
真贋
(
しんがん
)
である。或は真贋に関する範囲内での
巧拙
(
かうせつ
)
である。
鑑定
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
さっそく
珠
(
たま
)
の
真贋
(
しんがん
)
を
見分
(
みわ
)
けることのできる
人物
(
じんぶつ
)
を
召
(
め
)
し
抱
(
かか
)
えることにいたそう。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
真贋
(
しんがん
)
の見わけに熟する為には「ほんもの」ばかりを見なければならぬ、たとひ参考の為などと言つても、「にせもの」に目をなじませると、
却
(
かへ
)
つて誤り易いと言ふことであります。
文芸鑑賞講座
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
仰
(
そもそも
)
鑑定家
(
かんていか
)
なるものはややもすると
虫眼鏡
(
むしめがね
)
などをふり廻して、我々
素人
(
しろうと
)
を
嚇
(
おど
)
かしにかかるが、元来彼等は書画の
真贋
(
しんがん
)
をどの位まで正確に見分ける事が出来るかと云ふと、彼等も人間である以上
鑑定
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“真贋”の意味
《名詞》
真 贋 (しんがん)
本物と贋物。本物か贋物か。
(出典:Wiktionary)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
贋
漢検準1級
部首:⾙
19画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮