“希臘風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ギリシヤふう50.0%
ギリシアふう25.0%
ギリシャふう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
交詢社こうじゅんしゃの広間に行くと、希臘風ギリシヤふうの人物を描いた「神の森ボアサクレエ」の壁画のもとに、いつもんの紳士やかわのフロックコオトを着た紳士が幾組となく対座して、囲碁仙集いごせんしゅうをやっている。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なにげなく見やっていた或る森のうえの塔に急に心をひかれ出して暑い田圃たんぼのなかをぎっていったり、或る大寺の希臘風ギリシアふうなエンタシスのあるのはげた円柱を手で撫でながら
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
希臘風ギリシャふうの鼻と、たまいたようにうるわしい目と、真白な頸筋くびすじを形づくる曲線のうねりとが少からず余の心を動かした。小供は女を見上げて「からすが、鴉が」と珍らしそうに云う。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)