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希
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のぞ
ふりがな文庫
“
希
(
のぞ
)” の例文
萩原から言わせるとこれらの虚無の世界で、たえず明りを見ようという
希
(
のぞ
)
みこそ、彼の生涯をつらぬいた逞しい意欲であったのである。
我が愛する詩人の伝記
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
そんな
希
(
のぞ
)
みしかないこと、いえ、なんの希みもないという身の凍るような、あまりの空白に目がつぶれてしまうような事実に、ほとんど恍惚としていました。
軍国歌謡集
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
然し八十円の報酬に目がくらんで、番人を
希
(
のぞ
)
む者は絶えた例がないと言う。いまだにそうか私は知らない。
流浪の追憶
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
私は自分の愛のいと
小
(
ちひ
)
さく、淺く、
狹
(
せま
)
いのを、
恥
(
は
)
ぢ、
恐
(
おそ
)
れ、
嘆
(
なげ
)
きます。私の今の
苦
(
くる
)
しみは、私ん自分に
希
(
のぞ
)
んでゐる愛の
足
(
た
)
りなさを、
悲
(
かな
)
しむ心に外ならないのです。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
『けれども、まだ三年しか経たないんですものね。』と、なにか大きな、彼女にはわからないけれども、なにか大きな
希
(
のぞ
)
みを彼に話さなければならないやうに瞳を輝かした。
晩餐
(新字新仮名)
/
素木しづ
(著)
▼ もっと見る
私は墓場の彼方に平和を
希
(
のぞ
)
む生活を一番いいような気がします。やはりこの世は仮りの宿というようなテンポラルな気がします。トルストイやナポレオンは今どうしてるだろう。
青春の息の痕
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
よしや我彼が御手に殺さるるとも、我はなお、彼に
希
(
のぞ
)
みをかけざるを得ざるなり。……
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そればかりを
希
(
のぞ
)
んでおりましたのに
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
凡ての
希
(
のぞ
)
みも、よろこびも
落葉
(新字新仮名)
/
木村好子
(著)
よしや我神の御手に殺さるるとも、我はなお、神に
希
(
のぞ
)
みをかけざるを得ざるなり。……
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
女の美しいこと賢いことは初めから
希
(
のぞ
)
まなかった。ただ一点愛において二人は確実に結合していると信じた。しかしながら本能的な愛は私の期待したごとくけっして
鞏固
(
きょうこ
)
ではなかった。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
こういうアトリエに住んでみたい
希
(
のぞ
)
みを持ったくらいだ。
我が愛する詩人の伝記
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
私は
帝釈
(
たいしゃく
)
の三日の間にしだいに
希
(
のぞ
)
みを
恢復
(
かいふく
)
いたしました。
青春の息の痕
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
希
常用漢字
小4
部首:⼱
7画
“希”を含む語句
希臘
希望
希有
希伯来
希臘風
希臘人
希代
希臘語
希臘型
希求
奉希
古希臘
韋提希夫人
希知
希望者
乃木希典
希世
希伯來人
希臘悲劇
希臘思想
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