うはばみ)” の例文
秣槽まぐさをけのなかや、玄関などには、からだをくの字型に曲げたり、ふんぞり返つたりした、いぎたない連中が、まるでうはばみのやうな大鼾をかいてゐた。
「三田さん、ちつとも上らんではないですか。あなたの御手並は兼々聞及んでゐるのですが、例のそらうはばみ先生ですな、あれを盛つぶすのはあなた丈ですよ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
やがて中風の初期を思はせる、うはばみのやうな鼾聲が聞えた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
わだかまるぬめりうはばみ
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
北の新地でうはばみとあだなを取つた女だつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
わだかまるぬめりうはばみ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)