“綺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きら33.3%
33.3%
いろ22.2%
きらび11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでことわっておくが、ここには、黒死舘風景はないんだぜ。豪華な大画ほうや、きらびやかな鯨骨を張った下袴ファシング・スカートなどが、このあばら家のどこから現われて来るもんか。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
かの大雲塊でさえ容易ならぬことだのに、時偶、姿をあらわす外輪四山の山巓が、それぞれちがった色のらびやかな彩光をはなつのだ。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それはから狻猊さんげいか何かの、黄金色きんだの翠色みどりだのの美しくいろえ造られたものだった。畳に置かれた白々しろじろとした紙の上に、小さな宝玩ほうがんは其の貴い輝きを煥発かんぱつした。女は其前に平伏ひれふしていた。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
稜嶒りょうそうたる岩山のしたの町ムスカットのその夜は、イラン、エジプトご新婚の賓客ひんきゃくをそっくりひき受け、ヨーロッパ社交界に鳴るきらびやかな連中が
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)