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綺
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きら
ふりがな文庫
“
綺
(
きら
)” の例文
そこで
断
(
ことわ
)
っておくが、ここには、黒死舘風景はないんだぜ。豪華な大画
舫
(
ほう
)
や、
綺
(
きら
)
びやかな
鯨骨を張った下袴
(
ファシング・スカート
)
などが、この
荒
(
あば
)
ら家のどこから現われて来るもんか。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
けれども、明治十八年建設当初に、
河鍋暁斎
(
かわなべぎょうさい
)
や
落合芳幾
(
おちあいよしいく
)
をしてこの館の
点睛
(
てんせい
)
に竜宮の乙姫を描かせたほどの
綺
(
きら
)
びやかな眩惑は、その後星の移るとともに薄らいでしまった。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
論争の
綺
(
きら
)
びやかな火華にばかり魅せられていて、その蔭に、こうした陰惨な色の
燧石
(
ひうちいし
)
があろうなどとは、事実夢にも思い及ばぬことだった熊城は神経的に
掌
(
てのひら
)
の汗を拭きながら
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
それは狂気の合間合間に現われる、
綺
(
きら
)
びやかな
夢幻
(
オーロラ
)
のようなものだった。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
“綺”の解説
綺(き)とは、絹織物の一種。紗綾(さや)、平地綾紋織(ひらじ あやもんおり)とも呼ぶ。
糸は経糸と緯糸両方に生糸を用いて織りあがり後に湯に通して練ったもので、地は無紋の平織組織で四枚綾(綾織で緯糸四本ごとに経糸がかかる織り方)で模様を織り出している。
同じ絹織物でも地紋が有ることが多い綾組織の織物に比べると、すっきりと軽やかな印象である。
(出典:Wikipedia)
綺
漢検1級
部首:⽷
14画
“綺”を含む語句
綺麗
小綺麗
綺羅星
綺語
綺倆
常綺羅
綺麗好
狂言綺語
綺紈
綺譚
本朝世事談綺
綺羅
身綺麗
綺羅美
物綺麗
手綺麗
羅綺
綺堂
濹東綺譚
綺麗事
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