黄金色おうごんいろ)” の例文
ぼくをちょいと見た者は、どこを押せばそんななげきのが出るのかとあやしむだろう。身体はぴかぴか黄金色おうごんいろに光って、たいへんうつくしい。小さい子供なら、ぼくをきんだと思うだろう。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのうちあきて、もりはオレンジいろ黄金色おうごんいろかわってました。そして、だんだんふゆちかづいて、それがると、さむかぜがその落葉おちばをつかまえてつめた空中くうちゅうげるのでした。
ところが、とつぜん、くもれて、あおそらがのぞき、黄金色おうごんいろのような、ひかりがさすと、さっきまでのゆううつが、どこかあとかたもなくえてしまって、こころまでが別人べつじんのごとくわるのでした。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)